サスペンスとしてもアクションとしても非の打ち所がない、いかにもハリウッド的な大作をドイツベルリンで撮影したことは評価する。

しかし、全体を見渡しても主人公の思想がわからない。見えない。

スパイが学者に成り変わって、事故で記憶を失って、記憶を取り戻したら「いい人」になっていた。というのはどうだろう。

勿論。追い詰められてそうなったんでしょうけども、短絡的過ぎませんかね。

組織も彼(主人公)を簡単にのさばられすぎでしょ。

ブルーノ・ガンツの登場は唯一の救いだった。品のある役者ですね。