[コメント] 東京公園(2011/日)
こんな学芸会みたいな芝居に感動できる自分が嬉しい。(2012/2/20)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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子供じみた話だと思う。
有り得ない話でもある。
ゾンビのシーンは笑える。(稚拙だ。)
それでもこれは映画として十分成立していると思う。
技術的には主人公と血のつながらない姉のラブシーンや、最後に元カノが部屋で慟哭する長回しのシーンは、大袈裟に言えば溝口健二を連想させるし、その彼女と主人公の対話シーンの細かいカット割りは小津安二郎を思わせる。
映画ってのはつまりそういうもんである。
物語が説明調でないのも魅力だ。
主人公と同居する(テレビゲームをしている)男が幽霊であるとわかるのはずっと後だ。
バイト先に来る女性が実は血のつながらない姉であるとわかるのも、部屋に時々来る若い女性が幽霊の彼女だったことも後でわかってくる。
そういう階層を重ねるような深い表現手法は魅力的だ。
妻の浮気を調べさせる歯科医も不思議な存在。
画面に出てくる光景がさりげなくて自然に写る。
いい映画だ。
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