[コメント] マネーボール(2011/米)
フィリップ・シーモア・ホフマンがいったいどこに出てるのかまるでわかりませんでした。(2012/3/21)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『カポーティ』を撮った監督なんですね。あの映画も女性的な面が消された映画でした。
この映画では敢えて別れた妻との間に出来た娘が女性として存在感を示しますが、それは存在感としての女性(テイスト)であって、映画が男の世界を描いていることに変わりはありません。というか「男の孤独」を際だたせている点が『カポーティ』と共通します。
そしてホモセクシュアルな世界。男性社会で母性喪失すると、同性に愛情を求めてしまう。このドラマのピーター。ビリーと全く正反対の存在。この二人が惹かれあう物語なんですね。
それは誰も真似てきない美学。
存在そのものが否定されかねないトレードの世界。冷酷になって勝利だけを追い求める。
しかし、冷静になってみると、この主人公は選手の売買と筋トレだけやって実績をあげてるんですよね。
凄い。
それにしても、まさかフィリップ・シーモア・ホフマンが監督やってるとは気づきませんでした。
ラストの演出はうまい。
車を運転しながら娘の歌を聞いている。
カメラはビリーの表情をまともにとらえずぶれまくります。主人公の揺れ動く心情をうまく表している。最後にチラッと彼の涙を写す。うまいね。
確か『カポーティ』でも同じような演出してたような気がします。
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