マーティン・シーンとサリー・フィールドが夫婦で出ていたりすると、もうそれだけで十分な映画だと思うんですね。

この役とは全く無縁の経歴。

『地獄の黙示録』、『ノーマ・レイ』

いずれも自身が独立した個性として活躍した映画。素晴らしい映画。

そんなこの二人を上手に映画の中にあてはめて、このどうしようもない愚作を映画らしくしていると思いました。

主人公の少年が未熟であることを優しく包み込むような演出。

しかしながら、その主人公のどうしようもない幼さが歯がゆい作品でもありました。

でも大スター二人をこの映画に真剣に関与させて、素晴らしく温かい雰囲気を醸し出している点のみを評価したいです。

監督の『500日サマー』の知性は全く感じられませんでした。残念ながら。