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[コメント] フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996/米)

アホみたいな話なのに、宗教的であり、哲学的であり。(2012/2/11)
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







単なるバイオレンスロードムービーと思いきや、後半はホラームービーになり、その変化と落差が実に大きくて戸惑いました。

牧師の父親がバンパイアに血を吸われて、自らを子供たちに殺すよう指示するシーンはいかにも哲学的だ。

究極の選択に迫られて人は何を拠り所にするのか?

最後に残された牧師の娘は犯罪者と二人きりになって、とっさに

「私を連れてって」

と言う。

しかし彼は、「俺は悪党だが、人の心はある。」と言い残して去ってゆく。

少女は明るい気持ちになってキャンピングカーを自ら運転して故郷に続く道を行く。

大乱闘があった店の奥は「バベルの塔」だった。

というお話。

まあ、実にアホらしい話ではあるが、タランティーノの知性が散りばめられた優れものだった。

あとは好きか嫌いかでしょうね。

(評価:★3)

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