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[コメント] パーフェクト・ワールド(1993/米)

クリント・イーストウッド監督作品にはアメリカ映画にない淡々とした世界がある。
chokobo

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







許されざる者』でも思ったことですが、イーストウッド監督作品の流れには、昨今のアメリカ映画が忘れてしまったシンプルな部分と平原にたたずむ人物像と、ガァーと吹きぬけるような淡々とした世界が静かに写されていると思います。

ビルがぶっ飛ばされたり、大量に人が殺されたりするシーンに慣れてしまうと、こういう映画の良さも伝わらないのかもしれませんね。

この映画で死ぬ人々も何か昔の西部劇でダァーンと殺されるのどかさが漂っていて、トランクの死体で「ゲェー」なんていうシーンもさほど苦にならない。不思議なんですねえ。

ケビン・コスナーの死が最も盛り上がるシーンなわけですけど、こういうシーンも少し間違えるとくさい芝居になりがちですが、なかなかどうして見事な演出。 損した気分にはなりませんでした。

(評価:★4)

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