[コメント] ジャンヌ・ダルク(1999/仏)
ダスティン・ホフマンが主役ですよ、この映画は。皆さんお間違いのないように。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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タイトルは『ジャンヌ・ダルク』だが、この映画の後半をリードしているのは明らかにダスティン・ホフマンの役ですよね。
リュック・ベッソンは見事な脚本家であり、この歴史上の人物を見事に脚色できたと思う。前半の幸せな信仰心に満ちた日々、中盤の復讐と戦争、そして孤立するラストまでの展開は大変良く計算されていたなあと思います。
特にダスティン・ホフマンが目の前に登場するあたりからジャンヌの失われた人生が掘り起こされてゆく。文字が読めないだとか、信仰心とは別に感情的、情緒的な人格が周囲から見放されてゆくさまは、現代社会で生きる者としても「ギクッ」とさせられるものがある。
映像も素晴らしかった。処刑シーンはタルコフスキーの映像と比較してしまうほどのものがあった。綺麗な映像でした。
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