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[コメント] ウエストワールド(1973/米)

古くなってないよ。(05・5・29)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 この映画は80年代によく洋画劇場で放映されてたね。実を言うとTVで85年ぐらいに見てから20年ぶりの再見。長生きせんとあかんね。当時は大学2年生やったかなぁ。SF研究会いうサークルに入って遊んでたんやね。

 後輩の下宿のTVで見たなぁ。懐かしい映画やね。それだけやなくて作品の出来もええの。『ミクロの決死圏』いう映画あるでしょう。映像は良かったけど、SF考証がトンでもなかったね。

 これも「トンデモSF」に分類されるのかも知れんね。「機械が病気に罹るわけが無い」という台詞は、コンピューターウイルスの発生を皮肉な形で警告してると思うんやけどなぁ。世界最初のウィルスは、映画の13年後に発見されてるからね。

 この映画のコンピューターは「大型電子計算機」みたいな形やったけどね。演出もええの。サスペンスの盛り上げ方上手だなぁ。音楽もなんとも知れん無機質でたまらんね。あの女の人おったでしょ。「助けて…助けて」言うてる。人間だ思って水飲ませたら、火花が散ってロボットだったいう事がわかる。ゾッとする演出だったね。

 異変に気付くのが「電気じかけのガラガラ蛇」に噛まれるシーン。塩酸をかけても火だるまになっても黒焦げになっても不死身のユル・ブリンナーの怖さ。顔をパカッと外される場面はジョン・ウーの『フェイス/オフ』を思わせるなぁ。怖くて面白い映画だった。

(評価:★5)

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