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[コメント] 007/ゴールドフィンガー(1964/英)

ボンドガールが良くない。(05・7・18)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 オープニングが衝撃的だ。ゴールドペイントされた半裸の女体に『007/ゴールドフィンガー』の映像を映すという発想はモーリス・ビンダーならではの傑作だ。シャーリー・バッシーの主題歌も素晴らしい。

 本編の映画は小学生の頃から見ているのだが、言わせてもらえばショボクないだろうか?前作『ロシアより愛をこめて』の完成度が高すぎた反動か今回のボンドは「コメディ路線」だ。笑わせようとする作為が見えてシラケてしまうのである。

 ボンドが今回の敵ゴールドフィンガーゲルト・フレーベの秘書ジルシャーリー・イートンを味方に付けた所を何者かに襲われる。気付くと金粉に塗られた女がベッドで死んでいる。ココまでは良い。

 アクションシーンが少ないのが物足りない。アストン・マーチンが泣くというものだろう。ジルの妹ティリータニア・マレットとカーチェイスする場面が見せ場な位である。このティリーはゴールドフィンガーに殺されてしまい出番が少ない。

 ボンドガールに魅力が無いのが残念。このティリーをメインのボンドガールにすれば良かったと思う。今回は柔道の出来るプッシー・ガロアオナー・ブラックマンがメインだ。ダニエラ・ビアンキが素晴らしすぎたからか見劣りしてしまう。

 呆れてしまったのは「子守り作戦」なるモノだ。プッシーの部下達が飛行機で「眠くなるガス」を散布する。ガスを浴びた兵士達は「一斉に」崩れるように眠ってしまう。さすが『モンティ・パイソン』を産んだ国だ。素晴らしく下らないギャグ。

 ゴールドフィンガーの最期は間抜けな死に方。世評の高さに比べると面白くない作品だと思う。オープニングのモーリス・ビンダーの仕事は文句無しの★5。

(評価:★3)

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