映画館で観てから今年で１５年経つんですね。そんなに昔の映画じゃないと思ったのに。ロベルト・ベニーニの話が一番面白かったんですけど下品というか品性を疑われるので。どのエピソードもオチとかあんまりなくてベアトリス・ダルの白目剥きっぱなしの演技は圧倒されましたね。

　不覚にも笑ってしまったのが、ローマ編のベニーニの一人ギャグ。神父さんを乗せてからのエロ懺悔は笑えなかったけど。切ってある無線と話しながら「そこでは何人ヤレるんだ？ブシッ」とか言う場面あったでしょう。年末に乗ったタクシーの無線で他のタクシー運転手が無線で会社から怒られているのを思い出してしまった。「あかんやないかブシッ」「なんでそんなところにおるんやブシッ」という調子でした。

　この映画はストーリーよりも役者の演技を楽しむ作品ですね。ヘルシンキ編のアキとミカという登場人物はカウリスマキを意識してますね。マッティ・ペロンパーが意外と普通のタクシー運転手だったので拍子抜けでした。