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[コメント] 男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971/日)

しょっぱい場面でも目いっぱい笑わせる寅(05・8・28)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 前半の博の母の葬儀の場面がシリアスな山田洋次で辛い。張りつめた空気を破壊しにやってくる寅さんは常識人達の中では異端児だ。寅さんのおふざけも見ていてハラハラしてしまった。それを挽回するように後半の寅さんは絶好調だ。

 最高なのは「寅さんが釘を踏む」→「和服の女がハンカチを差し出す」→「寅が 池内淳子と思い込んでキザな台詞を言う」→「女は妹だった」→「一部始終を見ていた社長が笑う」→「怒った寅さんがバイクの社長を追いかける」→「入った先が池内淳子の経営するロークという喫茶店」このシークエンスで笑えない人は寅さん映画に向いていないと思う。「キッチャ店でコーシーでも飲んで来ます」今回は振られたというより諦めた寅さん。男はつらいなぁ。

 メモ 公開日 1971年12月29日 観客動員数 148万1000人 主なロケ地 高知 岡山県備中高梁

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)太陽と戦慄[*] けにろん[*]

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