町田さんのコメント: 点数順
告訴せず(1975/日) | 本筋と余り関係ないところで江波杏子のバクダンみたいなおっぱいが拝めるという、実に’70年代らしい逸品。バカボンパパ青島の持つ大らかさは作品の大きな魅力となっている。お話も面白いです。 | [投票(1)] | |
任侠列伝 男(1971/日) | 『総長賭博』のコンビだな、と頷きまくりの90分。 [review] | [投票(1)] | |
女系家族(1963/日) | 無血クーデター教本。三隅と宮川、内藤昭で画面は完璧。田宮二郎演ずる舞いの師匠のキャラ造型に、毎度のことながら、惚れ惚れしてしまう。 | [投票(1)] | |
男はつらいよ 望郷篇(1970/日) | 脱モラトリアムを掲げる寅の奮闘と挫折を限りない優しさ(それは正に母の優しさ)で見つめた本作が、現代をただ漠然と生きているフリーターの心を動かさぬはずがない。場面展開、人物の出し入れの巧さも特筆に価する。 | [投票(1)] | |
黒線地帯(1960/日) | 新宿歌舞伎町から始る典型的な巻き込まれ型サスペンス。何気にリアルな設定と深刻な社会問題にまで言及した物語を、淡白な主人公とライトなヒロインがテンポ良く牽引して行く。ミステリとしては意外性に欠けるし、スリラーよりも馬鹿馬鹿しさが先に立つが、ラストシーンで得られる哀切さは本物。 [review] | [投票(1)] | |
家光と彦左と一心太助(1961/日) | 沢島演出はお江戸の空気ってものを体感させてくれる。錦之助の喜劇センスにも驚愕した。 | [投票(1)] | |
緋牡丹博徒 鉄火場列伝(1969/日) | 名脚本!笠原和夫の緻密さと鈴木則文の人情味が絶妙の邂逅を果たす。サポート役の鶴田、丹波、待田は皆素晴らしいし敵役天津敏も出色の憎々しさ。山下美学が炸裂するラストは必見! | [投票(1)] | |
ハンテッド(2003/米) | プロの眼から見たプロの仕事…これは生々しい「視点」の映画であり良く切れるナイフそのものだ。極限まで研ぎ澄まされた「実用」は「芸術」へと昇華する。過美な装飾や意外性を排し実証主義に徹したアクション・スリラーの傑作。 [review] | [投票(1)] | |
スリープレス(2001/伊) | 劇中で語られる「17年前の事件」がそのまま監督の過去作を喚起させる心理トリックが目の前の恐怖を無限に増幅させる。そしてこの構築美!映像!音楽!面白さ! | [投票(1)] | |
WATARIDORI(2001/仏) | 初めての視点。初めて見る動き。感動しない訳が無い。難を云えば、大分削ったようだがそれでもまだ少し、長過ぎたところ。ここで生まれた撮影技術は一刻も早く劇映画に応用されるべき。それによってこの作品の価値が薄まったとしても。 | [投票(1)] | |
あすなろ物語(1955/日) | 早坂文雄御大の足踏みオルガンを使った音楽が実に印象的。鮎太を演じた三人は皆名演を魅せ、対する女たち−岡田茉莉子、根岸明美、久我美子の書き分けもスマート。ライティングは遣り過ぎの感もあるがデビュー作として申し分ない出来映え。 | [投票(1)] | |
誘惑のアフロディーテ(1995/米) | ヘレン・ボナム・カーター演じる妻をミラ・ソルヴィーノの単純な引き立て役とせず、別方向の魅力に溢れる女性として描いた点が、成功の要因だと思う。無類の女好きたるウディとしては当然なのだろうが。 | [投票(1)] | |
悪魔が呼んでいる(1970/日) | 痒い所に手の行き届いたミステリホラー。大滝、北林らベテラン陣の名演怪演が作品に箔を付ける。酒井和歌子ほどワンピースの似合う人を知らない。 | [投票(1)] | |
幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970/日) | サラブレッドの岸田森が日本一のドラキュラ俳優ならば、日活大部屋出身の高品格は日本一のカジモト俳優と云えよう。原一民のカメラの迫力には鬼気迫るものがありコマ落しなどの技術も実に効果的。 [review] | [投票(1)] | |
さすらいのカウボーイ(1971/米) | 水面を撥ねる陽光、萌ゆる緑、空のような砂漠と砂漠のような空・・・。ピーター・フォンダが爪弾く映像の分散和音(アルペジオ)に酔い痴れる。字幕なんて見てる場合じゃない。 | [投票(1)] | |
本日休診(1952/日) | 三雲先生は、帰属感を喪失し漂流民化した当時の日本人の「ココロ」を治療していたのだ。なんなら俺も診察して欲しいくらいだ。 [review] | [投票(1)] | |
暗殺(1964/日) | 冒頭の時代背景解説、句読点としての静止画挿入、ラストの主観カメラなど配慮は行き届いてるが、台詞化された音読専門用語を残さず聞き取り物語を掌握するにはそれなりの知識が要る。綿密取材に基づく大胆仮説が決め手の司馬文学と篠田のハッタリめいた演出は相性が良く、丹波八郎・佐田竜馬・木村只三郎は其々適役。 | [投票(1)] | |
人間蒸発(1967/日) | 客観的事実を作者の恣意に従え伝えるのが従来のドキュメンタリー。対する『人間蒸発』は、入り乱れる恣意の群を客観的にありのままに捉えた映画的大冒険である。それは酷く非人道であると同時に、人間探求の徒としての情熱と誠実さに満ち溢れている。 | [投票(1)] | |
海軍特別年少兵(1972/日) | 工藤教官は身を以って訴える。この、ひどく傾いた地面に切り出したばかりの竹棒を直立させる為には、思いっきり力を込めて強く土中に打ち込む以外に方法はないのだ、と。大局や現実に目を向けようとしない教条主義者の怠慢を鋭く突いた誠実な教育論映画。 | [投票(1)] | |
ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー(1989/英) | 冷蔵庫の出来損ないみたいなロボの引き出しがダリ的ドラえもん的にシュール。そこで思ったのだがドラえもん映画の次回作は全編粘土で撮ったら如何?粘土ドラがポッケからドア出してるとこなんか見たいけどな。 | [投票(1)] |