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[コメント] 刑務所の中(2002/日)

崔洋一とは思えないビックリするくらい端整な映画。選曲もいいし、山崎努のダイアローグ(対話)とモノローグ(ひとり言)の振分けなんてホント完璧。キャラも立ってるし、ラストも気が効いて心地よい余韻がある。
町田

血と骨』と前後して観た為か、元在日朝鮮人監督崔洋一の、「自由への逃走」と「自由からの逃走」という両価的な独立依存欲求を、本作からも強く感じることが出来た。判り易く親しみやすい作品だが、同時に深読みしようとすれば、幾らでも出来る、こういう映画は好きだ。

つまるところ崔的テーマとは「真の自由とは何か?」「真の居場所は何処か?」に尽き、そう在り続けるのだろう。其処には説得力と現代性・普遍性があり、彼が今後、少なくとも10年間は、面白い映画を撮り続けることは殆ど疑いの余地が無い。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)chokobo[*] 直人[*] ナム太郎[*] ゑぎ

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