[コメント] 白昼の無頼漢(1961/日)
これはなんといっても星島一郎との画面。白昼=空を大きく取り込んだ画面構成、対する冒頭の夜の不気味さ、物憂い雨の日のムード、そしてラスト、中原ひとみの大写しに至ってはもう、『裁かるるジャンヌ』。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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更に佐治乾の台詞の粋なこと。それを若き日の丹波先生が紡ぐんだからもう格好良いったらない。
丹波、中原は勿論、色気漂う悪女を演じた久保菜穂子やアンソニー・パーキンス的な狂人演技で魅せる曽根晴美らどの人物もそれぞれ個性的で全く退屈せずに楽しめた。
人種問題を真っ向から扱う社会性も然ることながら、最後に生き残る人物を「あいのこ」とする辺り黙示的で如何にも深作らしい。
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