[コメント] ジョゼと虎と魚たち(2003/日)
”自転車を追い越す”ほどの幸福感。運命を裏切ったことに対する罪悪感。演出自体は呆れる程に教科書的なのに、残す余韻は掛け値なしに名画のそれ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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彼はこの先ずっと、自分の「裏切り」や「逃亡」に対する罪悪感に苛まれながら生きていくのかもしれない。それは彼の驕りであるかもしれないし、優しさや真摯さの現れであるかもしれない。
でも、ジョゼにとってはそれはただの「散歩」であったのだ。”しないわけにはいかない”が散歩はあくまで散歩である。嬉しい発見やいい思い出を残せても、執着するほどのことはない。明日にだってまた「散歩」することは出来るのだ。
くるりの音楽がいい。遊び心に充ちた美術・小道具も素敵だ。今風で等身大のエロネタの数々にも笑わされた。
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