[コメント] 戦争のはらわた(1977/独=英)
編集王。
全体の流れ(ストーリ)を無視し、重要と思われるエピソードのみ描き込み集積する、という手法・作家性を是とするか、非とするか。
個人的には、映画とはそんなものだ、ストーリは原作を読んで補完すりゃそれでいい、と思っているので、全面肯定の立場。力強い「映像」と「メッセージ」でこの作品は充分成立している。
映像について言わせて貰えば、「画」そのものが備えた力もさることながら、その圧倒的な編集力に舌を巻いた。
蝶々が断片的に流れされるタイトルバック、ロシア少年解放後に始る戦闘シーン、治療所でのスタイナーの暴行シーン、橋を上るシーン(ここが最高!)から女兵士の小屋に入るまで、帰還した小隊を待つ嵐の前の静けさ、などに紛れも無い「映画華」を感じました。
それにしても、これが劇場で観られるなんてね。 偉いぞ、ケイブルホーグ!(そしてシネ・リーブル池袋!)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。