[コメント] シン・シティ(2005/米)
トレンチコートのはためきと呟き。一人称独白体。これにウィリス&ロークが最高にハマってる。クライヴ・オーウェン は、背負ってる罪、宿命の女に対する、が軽い分、存在感も薄いが、百花繚乱のワルキューレらが充分それを補ってる。
ロメール『グレースと公爵』の様式を、逸早くしかも完璧なセンスで、米産HBの世界に置換し得ている。マクベインは勿論、小池一夫、北斗の拳(アニメ版、白い血ね)、コブラなんかも忘れずに盛り込まれておりツボにはまりまくり。キャラ立ちは隅々まで抜群で、呵責なき暴力描写も吉。これが残忍過ぎるのではなく、今までが温過ぎたのである。それでいてある種の格調高さを感じさせるのから参る。
この調子でガンガン撮って欲しい。ネタは死ぬほどある。ピクサーにゃ飽き飽きしてるところだ。
タイトルバックでCINEMATOGRAPHYとかEDITで無く、”SHOT AND CUT / ROBERT RODRIGUEZ" って出た時点で吠えた。
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