コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 稲妻(1952/日)

浦辺粂子の愚痴最高。小沢榮の厭らしさ絶頂。香川京子のかわいさ絶品。私は打たれた。
町田

大映東京という不慣れな現場で撮られた作品だが、そういう戸惑いを殆ど感じさせぬ傑作。なにせこの頃は作家成瀬巳喜男の絶頂期である。誰も彼の勢いを止められない。

原作林芙美子ということで、話も演技も抜群に面白いが、それより何より音の使いが素晴らしい。不幸の使者・綱吉(小沢榮)の来訪を予告する単車のエンジン音、疲弊した清子の心を癒す美しいピアノの響き、そして世田谷の空で母娘の不和を断ち切った『稲妻』の静謐!

私は打たれましたよ、完璧に。

(@NFC/35mm版)

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)寒山拾得[*] chokobo[*] ゑぎ[*] 3819695[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。