[コメント] 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976/日)
『素晴らしき放浪者』からのアイデアを二重にも三重にもいや四重にも補強したグレートな脚本。冒頭、タイトルバックからエンドマークまでギッシリ詰った笑い。宇野重X寺尾親子をゲストに招いての社会的テーマ。そして
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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太地喜和子演ずる芸者ぼたんの家の、ボロボロに剥げ落ちた壁にポツンと掛けられた緋牡丹の画の美しさ!
「200万円なんてもう、いらないわ!1000万円つまれても売らないわ!」
嗚呼、「芸術」と呼ばれるものが人間に果たす真の役割が完璧に描かれているなぁ。涙が出てしまうな。
これは確実にシリーズものの枠を超え日本映画史に克明に記憶されるべき傑作だね。
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