[コメント] 河内山宗俊(1936/日)
この娯楽遺産は耳を澄ませるより目を見開いて堪能したい。日活太秦撮影所万歳。山中貞雄万歳。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
粗筋は簡単。敵同士の友情。若い恋。やくざに身売りされる少女。嫉妬。若い命を守るための犠牲となるヒーロー。老人が若者を死地に追いやった当時の世相に対する痛烈な皮肉。そして河原崎長十郎の妻はいつも不憫である。
日活太秦撮影所はこの後日活京都撮影所と名を改め阪妻の名作やマキノのミュージカル映画、戦中大映に吸収されてからは溝口や伊藤大輔、豊田四郎、市川昆らの芸術映画を量産するが、その端正かつ幻想的な映像美学はこの時代に既に完成していたのですね。雪にしても月にしても路地にしても美しすぎ驚きのあまり顎がはずれそうになりました。
(@阿佐ヶ谷ラピュタ/16mm版)
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。