[コメント] 江分利満氏の優雅な生活(1963/日)
虚飾がない。偽善がない。そのかわり自分と異なる人間の立場がある。だから喜八映画に憧れる。
なるほど喜八は過去を振り返る。何度だろうと振り返る。しかしそれは他者を糾弾するためではない。他者の気持ち、互いの立場を理解するためだ。
江分利が居候の外人(ジェリー伊藤)に夢を打ち明けるシーン、息子ショウスケが現状打破する父の快挙に障子を突き破って応えるシーンは、弦と木管の佐藤勝メロとの相乗効果で、いつみても泣ける。
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