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[コメント] MOON CHILD(2003/日)

その派手な格好、イケてるの?ダサいの?そのセンスがわかんねぇ…
Ryu-Zen

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







プロモ映画として見るのが一番正しい鑑賞法かな。それ以外の視点で見るとツライ。

日本語や広東語が同居する会話に人種を超えた友情など、舞台設定や話自体は良くある無国籍もの。それに流行りのVFXアクション、のようなものを付け加えた感じ。要するに目新しいものは何もナシ。ただ、ヴァンパイアと言うオカルト風味な設定は少し面白い。でも、そう言った設定の数々はすべて、主役の二人であるHYDEGacktをカッコよく見せるためのお膳立てに過ぎない。やっぱりこの映画は、この二人の「美しい顔」や「美しい声」のためにある(どーでもいい役に豊川悦司とか鈴木杏とか使ってるしさッ)。

当然ながらこの二人、演技は素人同然です。へたっぴ〜。ま、それは大した事じゃない。で、気になったのがアクションシーン。大した役者経験も無いのに大ジャンプしたり拳銃振り回したりするんだけど、これが見てらんないのね。どう見たってアクションが出来る体格してないんだから。こう言う人達が欲張ってアクションをやっちゃうと、途端に幼稚臭く見えちゃう。そうまでしてドンパチをやらかす必然性も良くわからない。ヘタクソなりに立って喋ってる方がよほどカッコいいのに・・・。銃で撃ち合う事を軽々しくファッションにしてるようにも見える。なんかダサいよ、そういうの(あとGacktの撃ち方がヘン。ビジュアル重視?あんなので命中するの?子供の遊びじゃないよ、拳銃を撃つってのは)。

5人の友情が全然描き足りてないのも不満。メシ食ったりドライブしたりしてるだけ。あんな写真一枚では友情も絆も伝わってこない。5人はしだいにバラバラになっていくけど、最初っから大した繋がりが無かったように見えるので盛り上がらない。そしてここでもHYDEGackt以外の3人のキャラが弱い。結局、二人を支える添え物扱いなんだなぁ(唯一、山本太郎がいいなぁ〜って思ってたら、すぐ殺されるし…)。

ところで吸血鬼役はGacktの方が良かったんじゃない?彼の方が芝居も気合入ってたし、妖美な面構えもピッタリだと思うんだけど(後半、微妙に声色を変えてたのには「おっ」と思った。でも相変わらず拳銃降り回してて中身は子供のまんまだったけど)。もちろんHYDEもキレイな顔してるけど、芝居がチト苦しかった。しゃべるのでいっぱいいっぱいってカンジだった(笑)。

瀬々監督の演出もワンパターンなオシャレ映像の繰り返しで単調。

まぁプロモ映画としての狙いは全然間違っていないし、むしろ成功してるのでは。

でも、一般のシネマファンの心を掴む映画じゃないわなぁ・・・

自分?もちろん一般です。(100円レンタルで鑑賞、見た理由は100円だから)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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