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[コメント] バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏)

4人の男が出てきますが、それぞれ大変困った殿方達です。見ていきましょう。
Ryu-Zen

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







1.ハリー(クルーニー) 浮気性×小心者。最も女性を食いものにするタイプです。このペラペラと口が達者な男性と言うのは注意が必要で、女性もうっかり気を許してしまうことが多いのです(離婚が多いと言う事は、女性の選択ミスもまた多いと言う事)。うわべを取り繕うのが巧くて器用なところがあるのですが、本性は肝っ玉の小さい気の弱い男であることが多いのです。このタイプは改善する見込みが非常に薄く、よってベネズエラへ送るのが正解です。彼の行動はいつも同じパターンでしたね。ベネズエラでも同じ事を繰り返すでしょう。面倒を見てはいけません。

2.オズボーン(マルコヴィッチ) 男性ホルモン過剰型。酒にのめり込み、汚い言葉で罵り、暴力・破壊行動を起こす。懐かしの肉食獣タイプ、しかしこれは論外でしょう。話になりません。大言壮語で実行力皆無なところも注目ポイント。早めに逃げたヨメさんは正しいです。一歩遅ければ、命の問題になってたかもしれないので、逃げるが勝ちです。被害に遭ったのはノロマな男でしたね。かかわっちゃいけない度NO.1。

3.チャド(ピット) THE 単細胞。アホ男には2種類いて、タチの悪いのと無害なの。彼は後者。面白いことに、女に最も信頼されて心配されたのが彼だった。ちゃんと性質を見抜いてますね。アホゆえに感情豊か、フットワークの軽さも魅力的。今回は不純な動機で行動を起こしたのが悪運の始まりでしたね。予測不可能でコントロールが難しいタイプ。非常にユニークですが、ピエロであることを忘れてはいけません。ヘッドホンで自分世界に浸るクセはイエローカード。要注意です。

4.テッド(ジェンキンズ) 遅すぎた男。この「事なかれ主義タイプ」が現実的に最も数が多いのではないかと思うのです。簡単に言えば、勇気が無い。冒険しようとしない。自分では何もしない。変えようとしない。告白しない。極端に保守的であると言うのは、自分のことしか考えてないと言うことではないでしょうか。一番つまらないタイプです。この年になるまで、彼は一体何をやってきたのでしょうか。意中の女に罵られ手酷くフラれた後に、のそのそと重い腰を上げる。老人だから遅いのではなく、彼は自己中なのです。監督は厳しい結末を彼に用意しました。男性には痛烈で、かつ重要なメッセージが込められていますよ。ぐずぐずしてるヒマは無い、と。

この映画はお付き合いを確実に避けるべき男性の見本市です。

女性の方は必見(無論、男性も!)。

この4人とは逆の行動をする男性を探しましょう。

...あ、希少であることは覚悟しましょう^^;

(何事も高望みはヨクナイ!女性陣も過剰に肥大した欲望の虜で人格的に問題だらけだったことを忘れてはいけませんよ)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)シーチキン[*]

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