[コメント] ドラえもん のび太の結婚前夜(1999/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
静香ちゃんをガバっと持ち上げて車に乗せるのび太カッコいい(笑)。
でも、のび太の本当の良さはそう言う所じゃないんだよね。
静香ちゃんのパパの台詞を聞けば、誰もが納得するはず。
「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ事の出来る人間」
人間にとって大切な事は何なのか?
パパの台詞は藤子先生が読者に向けた「願い」だったのかもしれないね。
酒の席に出来杉君がいたのが嬉しい。
完全無欠の天才であるがゆえに、普段から孤独な存在だった出来杉君。
「幸せにしてあげてくれよ、のび太くん」
彼も静香ちゃんやのび太の幸せを心から願っている立派な「友達」だね。
二次会の打ち合わせに呼ばれて、彼は心底嬉しかったに違いない!(笑)
ジャイアンもやっぱりイイ奴。
「なんで静香ちゃんがのび太に惚れたのか、なんとなくわかったぜ」
これは長年のび太をいじめてきたジャイアンの敗北宣言であり、彼なりの
「謝罪」だったのかもしれないね。スネ夫だって、口では言わないだけで
きっと心の中では、のび太を認めてくれてるはず。憧れのアイドルだった
静香ちゃんとの結婚を祝福してくれる友人達。それはのび太が静香ちゃんの
夫に相応しい男だって事を、みんなが素直に認めてくれた証拠だよ。
あと先生、この意外な登場人物の言葉も感動的。
「ありがとう.....」
静香パパと同様、きっと先生ものび太の良さをわかってくれてたと思う。
成長したのび太を見て、心から喜んでいたに違いない。
あの未来にドラえもんがいなかった事こそ、のび太の成長の証しだ。
これを見て「結婚したいなぁ」と思う人が多いかもしんないけど、自分は
「友達がいるって素晴らしく幸せな事なんだなぁ」と強く思った。
人と人との繋がりの大切さを教えてくれる感動的な傑作。
気持ちよく泣きました。
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