[コメント] WXIII 機動警察パトレイバー(2002/日)
空虚感しかない退廃映画。緻密だけどカラッポな日常風景がちょっと美しいなと思えたけど...。この、人や物語への冷めた視線は何なんだろうか?
なんというか、”あるはずのものがない”。
そんな空気に支配された虚無映画。
丁寧に描き込みされた風景は時々、美しい。退廃を画づらで説得できる力がある。問題はキャラクターからまるでエモーションを感じられないこと。無表情で佇ませて、雰囲気を出そうとしてる?なにか筋違いな演出ではないだろうか。人物の誰からも前向きな感情を汲み取れない。必然的に彼らは負の感情を撒き散らしていく。映画の中の他人を、そしてスクリーンの向こう側にいる人間にも不快感を与えていく。なんなんですかね、これは...。
ただの絵画なら、まだ良かったのに。
モーションピクチャーとしてこのお話はちょっと有害だと思うし、なにより無意味だよ。
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