[コメント] 丹下左膳餘話 百萬両の壷(1935/日)
山中貞雄を失ったという事だけでも太平洋戦争の禍根が如何に大きいか考えさせられます。。。小津の嘆きが本当に推察できます。
うーん、この作品を見ると日本にも洗練されたユーモア感覚や軽妙洒脱なストーリーテリングがちゃんと有ったよな、と再確認させられる映画。 戦争さえ無ければキャプラ作品やMGMミュージカルなどと邦画の間の文化的ギャップも無く、極めてソフィスティケートされた日本映画の世界が開けていた事でしょう。司馬遼太郎風に言うと、江戸から明治維新、明治維新から戦後と、二度の「断層」の禍根を認識します。 この映画の素晴らしさを率直に楽しむと同時に、失ったものへの思いを呼び起こす程の、この作品の味わいや登場人物の無邪気さ。
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