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[コメント] 麻雀放浪記(1984/日)

キャラクターの造形は本当に感心するが、戦後の混沌でうごめく彼らが醸し出す雰囲気のバックボーンがこの作品には描かれていない。
ゆーこ and One thing

 設定が終戦直後ということで、既存の価値観は180度ひっくり返り、命すら木の葉のような状況で生活してきた人物達は、虚無の雰囲気を漂わせ刹那的な生き方を選ぶ。

 この作品から隔絶された私の頭の中では「多分そういうことで、彼らはギャンブルにすべてを賭けるんだろう」というのは理解できますけど、この(映画)世界には、彼らに虚無の雰囲気を漂わせ、刹那的な生き方を選ばせるものが明確には表現されていませんでした。

(評価:★3)

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