「定番」という言葉にばっちりハメてつくった映画。雰囲気とパターンはそのままに、新種の恐竜でいっちょ上がり！という感じでした。「寅さん」とか「釣りバカ」みたいになっていくのかな（笑）。未体験のなにかを期待していくと星２つかも。

私が気に入ったのは、小道具としての衛星電話の使い方。カービー・タイル店の着メロは小林亜星風に「♪すっきり浴室、カービー･タイル！」って歌詞でうたいましょう（笑）。

勝敗はともあれの肉食恐竜ファイト、行方不明の息子や翼竜の出現シーンもナイス！ちなみにひとつの谷をまるまる包みこんだ巨大な鳥かごというのは、シンガポールのジュロン･バード･パークで本当に体験できます。広さ２ヘクタールという禽舎の中は、橋をはじめ壮大な人口滝やモノレールの駅まであります。鳥好きな方にはおすすめ。

登場人物はもうちょっと魅力的にできなかったのかなーとか、冒頭で機中に現れる着ぐるみっぽいのとか、潜っているときは背びれしか見えないくらい深いのに、立ちあがるとなぜか浅くなっている河とか、目もくらむような断崖にひっかかったのに飛び降りると数メートル下に着水とか、みょーにひっかかる懐かしい感じ。ああっ！このテイストは我が体に染み込んだ日本の怪獣映画のノリだあっ。

となるとラスト・シーンは、ひょっとすると…いや確実に、名作『ガメラ　大怪獣空中決戦』へと続く！