続編にシガーニーだけが出ていることを知っていたので、どうやら彼女だけが生き残りそうだということがわかっていたのが、くやしいです。リアルタイムで観ていたらきっとぜんぜん印象がちがうんだろうな。怖かっただろうし、手に汗ジットリで夢中でみていたと思います。

そんなことで、まあ、別のことをいろいろ考えてしまったワケなんです。どういうワケだか、私はエイリアンに同情してしまうんだなー。興味本位で勝手につれてこられて、彼（彼女か？）としてはフツーに誕生したつもりが、うまれてみればヘンな生き物にかこまれている！しかも、なんだかわかんないけど、どうやら自分を殺そうとしているらしい！ときたら、やっぱり、自分の命を守る方向で動くと思うんですよね。本能っていうか、まさしく食物連鎖っていうのか・・・そうしてみると、ニンゲンってものすごく思い上がっているような気がしちゃったのです。この大宇宙の規模からして、人類なんてハナクソ程度（もしかしたらそれ以下？）であることをわすれちゃいけないと思うのです。だいいち、太陽系だってチョー奇跡的に（神さまのきまぐれくらい奇跡的）できたらしいじゃないですか。いまのところは太陽系で生命体があるのは地球だけらしいけど、太陽系なんて宇宙からすれば毛穴ほどのちっぽけな存在じゃん。それなのに、よその星へ行って、勝手に子供をさらってくるようなことをしちゃあ、やっぱいマズいんじゃないのぉ？うちのコドモがよその星につれていかれて実験用マウスのようにされたら、と思うと悲しい・・・あのエイリアンたちの星に私が感じているような感情（のようなもの）があるかどうかは不明ですけどね。ウサギのように、子供がかわいいあまりニンゲンに見られるのもイヤで（自分が生んだ子供を）土に埋めてしまう動物もいるから、わかんないですけどね。しっかりフツーのニンゲンである私は、この映画をみてそんなことを思ったのでした。最後、エイリアンが蹴飛ばされて宇宙に投げ出されたときの背中が、なんともいえずワビシイ・・・「トホホ・・・ふんだりけったりだよ。なんなんだ・・・」というココロのつぶやきが聞こえてきそう。

こんなことを書いてはいるけど、もし、うちのコドモにエイリアンがガーッときたら、どぇりゃあああああ〜！！と叫びながら鉄砕牙で八つ裂きにしちゃうと思う。私も十分勝手だが、うちのコドモを守るためなら二重の口とも戦う覚悟じゃ。

以下余談；

alienとは、宇宙人のことだと思い込んでいたので、特に辞書で調べることもなかったのですが、Stingの"Englishｍan in New York"を聞いたとき、改めて調べたような記憶があります。この映画以後、alien＝宇宙人という固定された知識になってしまったかな？と思います。宇宙人、というよりは「よそ者」という感じの言葉だと（私は）認識しています。alien（「よそ者」）とは、よその星の資源を勝手に持ち出し、アカンボまで連れ去る地球人のことだったのかしら？な〜んて！またまた考えすぎ？？？