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[コメント] 千羽鶴(1969/日)

一見ご立派すぎる意見の持ち主ではあるが、あなただけには言われたくない!っていわれそうなウザい愛人1号と、めちゃくちゃに淫らだけどかわいくて憎めない女の対比。なんで捨てられた女がエラそうにしてるんだ!!って息子も言わないかな、フツー。フツーの家庭じゃなかったからしょうがないのか。
Shrewd Fellow

それにしても、愛人1号(京マチ子)さんは、どうしてあんなにエラそうなの?今となっては、愛人1号でもないはずなのに。妻でもなく、愛人でもなく、捨てられた女が堂々と本家に出入りして、長男にあれこれ指示するなんて、うーん・・・理解に苦しむ。キチジもウザくないのかしら?ホントの母親でも、あれじゃ、ウザいって言われるよ。もしかして、自立してるつもりなのかしら?同性からみても、さりげないストーカーだと思うんだけどなあ。ひがみ、やっかみ、嫉妬。彼女の胸の痣みたいに、真っ黒いドロドロした女。けーっ!!いやだいやだ。

それにひきかえ、太田夫人の方はどうでしょ。あくまでも愛人人生まっしぐら。「奥様がいらっしゃいましたもの・・・」とどこまでも、2号に徹する覚悟。まっすぐすぎるくらいまっすぐだ。田嶋先生が観たらヒステリーおこして倒れそうなキャラだけど、憎めない人ですよね。彼女をみてると、『失楽園』の凛子のセリフを思い出す。「淫らぁ!?私が淫らなら、女はみんな淫らよ!」このときの凛子さんは、太田夫人と同じようにまっすぐで、胸はって言っていました。しかし、この当時は、そんなふうに開き直ることは許されなかったのでしょうね。「わたしって、ほんっとにダメなんですわァ、ハァハァ・・・」って自己憐憫にひたりつつ(ホントにそう思ってる?って聞きたくなるが)、それでもまっすぐに突き進むことしかできない。哀れといえば哀れだけど、それだけ突っ走れるってことはある意味シアワセなのかもしれないかな。

ところで、若尾さんはこの太田夫人口調を自分で工夫して考えたのでしょうか。このしゃべり方、すばらしい。若尾さん、この役をどんなふうに作ったんでしょう。聞いてみたいワ〜。たとえば『疑惑』を観ると、しばらく「球磨子口調」が伝染ってしまうみたいに、う〜!太田夫人口調が伝染ってしまいそうだ・・・でもー・・・このラストはなんだったんだろうか。よく意味がわかりませんでした。『失楽園』同様、もっとオトナになればわかるのかな。だから☆も、ちょっと半端に☆3でした。

(評価:★3)

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