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[コメント] 愛する(1997/日)

あまり役者目当てで映画を観ないので、ものの見事に期待を裏切られた。
モモ★ラッチ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







俳優っていいよね。僕はこの映画に出るだけために役者になりてぇ。いいなあ、美紀ちゃんとのラブ・シーン。

もとい、そんなこと書いてもしょうがねえや。

この映画、一言で言うとあざとかった。美紀ちゃんがかわいそうだ。といっても役柄がかわいそうというよりこんな映画に出てしまってかわいそう。それも監督が熊井啓、そりゃ期待してしまうだろ。作品に恵まれている田中麗奈とは雲泥の差がついちまった。

最初の二人の出会い、これだとどー見ても美紀ちゃんの役は尻軽女にしか見えないぞ。あの役はもっと愛だの恋だのを知らない純真な女性の設定のはずだ。

彼女を難病に犯された役に設定しても、それだから観客の心が揺す振られる訳じゃない。それにどう対処して闘っていくか、それがなければ説得力を持ち得ないのだ。

それに、男が女に抱いていたのは決して愛情ではない。最後の男の号泣は、哀れみから来るものだ。だからこの題名は許せない。最後も彼女を死なせて泣かせようなんて、そんな手に乗るかい。

ただし原作を読んでいないので、原作にあるのだとしたら、死なせること自体が悪いのではなく、そこまでの持って行き方があざといという意味だし、原作と比較してがっかりという意見も多いので、原作はきっと素晴らしいのだろうと推測は出来るので、余計に惜しい、美紀ちゃんかわいそう(と、もう一回言ってみてもあとの祭りだな)。

それでも1点をつけられないのはやはり、美紀ちゃんが出ているからでした。映画関係者の皆様、酒井美紀をもっといい映画に出しましょう。今のところ『Love Letter』が代表作か。『富江 Re-birth』でも観てみるか。(除テレビシリーズ「白線流し」)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ナム太郎[*] ゆーこ and One thing いくけん

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