[コメント] 刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米)
これをよくあるサスペンス映画と思って観てしまってはつまらない。これは愛の映画だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
住む世界が違う二人はそれぞれの世界に帰って行った。
『卒業』のようなラストのほうが映画的で面白いんだろうけど、
本当は映画的なカタルシスを感じるのはこんなラストかもしれない。
日本的な耐え忍ぶことの美学。子役がかわいくて、そして上手い。
スリラー映画としてのよさもある。
少年がトイレで殺人を目撃するシーンはとてもスリリング。
彼が犯人の写真を指差すシーンのスローモーションは、スローモーションを意味なく多用する映画が多い中で、これぞ必然と思える。
そういえばどこかの評論で、この監督(ピーター・ウィアー)の描く世界には騒々しさがないと書かれてあった。
至極納得。
追記;
この映画の駐車場の撃ち合いのシーンで、女性が危険な状態であるのにかかわらず、「これうちの車よ」と自分の身を心配するよりも車の心配をしていたシーンがありました。これがinaさんが『ワイルド・アット・ハート』で述べられていた「リアル」なのかなあと思いました。
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