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[コメント] ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ(1998/英)

天才と凡人、どちらが幸せか?この映画を見て『アマデウス』におけるモーツァルトとサリエリの関係を思い出した。
モモ★ラッチ

作曲家も演奏家も創造することには変わりない。作曲家にしても無から有を生み出すわけではないし、演奏家にしても多くの指揮者や演奏家の書かれたものを読む限り、書かれた譜面から自分の解釈を加えるもののようだ。

しかし彼らのその創造的作業は誰のためなのか?その作業が楽しくお金が入るものであれば、それほど素晴らしいものはないはずだが、そうではないことは色々な歴史的に残された人たちの伝記や映画を見る限りそうであるようだ。

そう考えると天才と呼ばれた人たちの苦悩が垣間見れて、ただ単に、ああ、あんな才能があれば良いなあと単純に考えられなくなる。逆に言うとその苦悩が作品の質を押し上げるものなのかと考えてしまう。てことはつまり、芸術(創造)的活動にはそれに耐えうるほどの精神的な強さが必要なのかもしれない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)makoto7774[*] KADAGIO[*]

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