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[コメント] 生贄夫人(1974/日)

肉体の快楽への無条件降伏と精神の破壊こそが嗜虐の愉悦。若い二人は肉体の失効によって精神の幸福を成就させ嗜虐の連鎖を断ち切った。だらしなく緩んだネクタイと悲しみをたたえた目。ことさら猟奇性を誇張しない男(坂本長利)の静かな振る舞いが不気味。
(★4 ぽんしゅう)

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