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[コメント] 私の20世紀(1989/独=キューバ=ハンガリー)

双子の姉妹は、他者の富を不正に奪取する詐欺師と、国家の体制を暴力で転覆させる革命家になった。反順法、反権力という生き方。20世紀(今も?)に至るまで「制度」は男によって作られてきた。だから華麗かつ執拗に否定することこそが“女の正しさ”の証しなのだ。
ぽんしゅう

迷いのもとが、男が作りだした欲望実現装置が生み出す「富」なら、遠慮なくとっと奪えばいい。生きづらさの原因が、男が築いてきた権力維持機構による「体制」ならば、不器用にでも破壊してしまえばいい。

イルディコー・エニエディは、そう言っている。激しさを秘めつつユーモラスに。だからこの映画は、多弁にして饒舌に陥らず、雄弁にしてつつましい。

彼女(監督)は私と同世代だ。1989年はハンガリーで民主化が進行していた時代だ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山[*]

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