[コメント] 真昼の暴動(1947/米)
巻頭、陰鬱な雨が降りしきるなか登場する囚人ジョー(バート・ランカスター)の怒りはすでに沸点に達している。その熱量は、資本家と労働組合の攻防を彷彿とさせる看守と囚人の疑心暗鬼のサスペンスのすえ、クライマックスの暴動は「革命闘争」の様相を呈す。
そして、エンディングに流れるモノローグの“戒め”は、当時アメリカで活発化していた労働組合によるストを牽制する警告のようでもあり、逆にハリウッドのレッドパージを意識した製作者たちの自己擁護のようにもみえた。
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