[コメント] 大学は出たけれど(1929/日)
就職が決まって意気揚揚と新妻が待つ家へ帰ってくるワンショットがどしゃ降りの雨。きっとこの雨の前後にドラマティックなエピソードがあったに違いない。ラストで省線に向かって手を振る若き妻(田中絹代)の後ろ姿がそれを物語る。
ところで省線って知ってます。東京の山の手線や大坂の環状線のような近距離電車は、JRになる前は国鉄だから国電でしたよね。その前は省線だたんですよ。省は鉄道省の「省」です。うちの明治生まれの婆さんは、ずっとJR池袋駅のことを「池袋の省線停留所」って言ってました。
そんな婆さんの青春を想像させてくれる映画でした。
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