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[コメント] ラスト・ワルツ(1978/米)

数十年ぶりに再見。驚いたのカメラワークの貧弱さ。観ていて楽しくないのです。当時の撮影機材の機動力の限界のせいとも言い切れず、R・ロバートソンのアップ顔ばかりでミュージシャンが楽器を奏でるというアクションへの関心やリスペクトが足りないからだと思う。
ぽんしゅう

楽曲のノリに比べて映像のグルーブ感が足りないのです。奏者の手元など“演奏行為”を見せるショットが少なすぎて(さすがにクラプトンは多い)楽器演奏に対する無関心ぶりがはなはだしい。ライブの空気感を伝えるべきステージ全体が入る引きのショットがあるのも3曲(ミッドナイトトレイン/ポール・バターフィールド/フィナーレのI Shall Be Released)だけでした。

そうそうたる撮影陣はいったい何をしていた(させられていた)のでしょう。マーティン・スコセッシは、30年後にこの反省をいかして『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』を撮ったに違いない、と妙に納得してしまいました。

大事なことを書き忘れました。演奏された楽曲はすべて大満足。初見時と変わらぬ100点満点でした。

(評価:★3)

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