コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 散歩する霊柩車(1964/日)

霊柩車の運転手(渥美清)が言う。棺桶の蓋が開いていると“ジャキ”が入り込むと。「邪気」、それとも「邪鬼」だろうか?そうか、麻見(西村晃)と妻(春川ますみ)の「邪気」が世人たちの心の「邪鬼」を呼び起こすわけだ。よくできたブラック譚だなぁ。
ぽんしゅう

春川ますみの存在感が凄い。調べてみたら、まだ29歳。『赤い殺意』もこの年だ。フランスならブリジット・バルドー。イタリアならソフィア・ローレンクラウディア・カルディナーレ。みんな同世代だ。この人たち色気が「迫力」の域に達する稀代の“おんな”なのだ。

今の日本の女優さんなら誰だろうと考えてみた。思い浮かんだのが二階堂ふみさんあたりか。いやいや、失礼ながら、ぜんぜん・・・。そうか、女優さんというより、今(2019)どき、こういう女性の存在自体が希少なのかもしれない。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。