[コメント] ニセ札(2009/日)
恩師かげ子(倍賞美津子)を慕う大津(板倉俊之)や、戸浦(段田安則)と小笠原(三浦誠己)の守旧感など、協力と対立のなか偽造団の面々の心情がそれとなく漂うキャラクター付けが上手い。余計な気負いやてらいなく、爽やかな小品に仕上げた木村演出にも好感。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ、今村昌平か森崎東が撮りそうな泥臭い市井の反逆物語ではあるが、この程度の軽い偽造団の人間関係と、濃度の希薄な毒気で「国家」うんぬんを口にしてしまうのは軽率でいささか面はゆい。今村や森崎は国や社会を挑発するにあたって、「国家」などという言葉を軽々しく登場人物にはかせることなど絶対にしていないはずだ。
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