コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] シリアスマン(2009/米)

自ら進んで悪事を行なう者がいないとは言わないが、まあ少数なわけで、客観的な判断は別にして、むしろ人は自分の行動は正当だと思い込んでいるのだが、道徳や規律や戒律といった自らの外の価値に正当性を求めたとたん、人は自ら自分を狭窄に追い込むという矛盾。
ぽんしゅう

人生において、何がささいなことで、何が重要なのかも判別できぬほど、公私ともに誠実なラリー(マイケル・スタールバーグ)という男の「誠実さ」とは、いったい何に対する誠実さなのだろうか。

なんだか知らぬが、妙に身につまされる話なのだ。きっと俺の「誠実さ」もまた、その向けられるべき対象が曖昧だからだろう。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)セント[*] ペペロンチーノ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。