[コメント] エンドレス・ポエトリー(2016/仏=チリ=日)
家族との軋轢や友人との葛藤といった「負」を描きながらも、老作家の自伝は刺激的で絢爛で騒々しくポジティブだ。それは90年に及ばんとする「創作」に対する欲望の持続と、人生のすべてを肯定的に書き換えようとする自己愛の深さの発露だ。なんと幸福な人生だろう。
撮影監督クリスタファー・ドイルの端正で節度ある画づくりが、老いてもいまだ奔放なA・ホドロフスキーの性的猥雑さの暴走に歯止めをかけて、本作にアート・スペクタクルとしての品格を付与している。
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