[コメント] さらば愛しきアウトロー(2018/米)
楽なんかしたくない。楽しいことがしたいだけ。うそぶく能天気な懲りない男の「微笑み」に映画役者レッドフォードの想いが重ねられる。そんな我がままに一瞬、不安の色をよぎらせながらも泰然と「微笑み」を浮かべ返すシーシー・スペイセクの母性的ゆとり。
ふたりの顔に刻まれた皺に、大人になれなかった男の無邪気さと満足感が、そして南部女の逞しさと牧歌的な気品が滲む。
スクリーンで、こんな理想的な「微笑み」の交感をみたのは久しぶりだ。って言うか、スクリーンのなかにしか、こんなカップルは存在しないのかもしれない。だから私は映画を観続けてきたんだった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。