[コメント] 蜜蜂と遠雷(2019/日)
青春チャレンジもの的定型を廃して「音楽」のドラマに徹した潔さで、4人の“選ばれし若者たち”の真摯さがきわだち、その誠実さは他のエンタメ邦画に類をみない高純度。唐突にも見える心情イメージや「音の世界」を象徴する亜幻想のような海岸シーンが印象的。
『愚行録』のときにも感じたが、脱日本映画を志向する石川慶監督と撮影のピオトル・ニエミイスキコンビの低温質な演出と画づくりは、今後の邦画界にオンリーワンのポジションを得る予感がする。
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