[コメント] さかなのこ(2022/日)
冒頭、唐突に「男とか女とかどっちでもいい」と掲げられる。このひと言ですべてが言い尽くされている。サラシでも巻いたのだろうか胸の膨らみが消滅したのんさんが男でも女でもなく類まれな魚狂の偏人ミー坊にしか見えなくなったとき映画は目的を達成していた。
そして私は、いくら自戒してもあがいても脱しきれなかった世の中の「あたりまえ」という自縛から、確かにそのとき解放されていた、気がする。
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