[コメント] 男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995/日)
立っていることはおろか、座ることさえおぼつかない渥美清を見て、山田洋次は二つの思いを作品の軸として準備したに違いない。一つは寅次郎の永遠の休息のためにリリーを。もう一つは渥美の再起を祈り復興せんとする神戸を。
映画としては平凡だが、願いとしては崇高だと思う。
あまたのマドンナ達を代表して最後の作品を締めくくった浅丘ルリ子の存在感と、偉大なシリーズの完成に敬意を表して5点を捧げる。
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