コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ウォーターボーイズ(2001/日)

前半はハズシまくり・・・でも、いつの間にか自分のペースに引き込む矢口演出はまあ良し。何よりも“感動”など歯牙にもかけず、おもしろければイイジャン的ノリを貫き通す姿勢は、今の日本映画にとって貴重。
ぽんしゅう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







“ダメだけど良し”と言うのが本音。かなり迷った上での4点。

ただただ女子高のプールで男子シンクロを見せたかっただけ、と思われる安易な脚本。随所に工夫はあるものの話のベースはあまりにも古臭い。

しかし、この作品にはテレビ局のイベントでしかない『踊る大走査線 THE MOVIE』に大挙して押しかける“一日映画ファン”ではなく、映画を映画として楽しもうとしている若い観客達をひきつける力があることも事実です。今までの日本のエンターテインメント映画に欠けていた純粋な誘引力。

それは『Shall we ダンス?』や『のど自慢』に代表されるオヤジ監督達の作品が、あらかじめ用意された“感動”へ向かって話が進むのに対して、この作品はどこまでも軽く“オモシレ〜ダロ〜”を連発しながら最後のとっておきの“オモシレ〜ダロ〜”を見せる事だけしか考えていないという“時代の空気”のようなものを巧みに取り込んでいるからでしょう。

“今”の観客を捕まえる力があるのは確か。でも、次は通用しないのも確か。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (13 人)ALOHA[*] はいろうず おーい粗茶[*] * poNchi[*] 緑雨[*] トシ[*] アルシュ[*] 水那岐[*] は津美[*] MUCUN[*] 町田[*] ボイス母[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。