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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/112)

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★5イレブン・ミニッツ(2015/ポーランド=アイルランド)無限に存在する「時間」のなかの任意の11分間が、無限に存在する「空間」のなかの一点に収斂する。人はそれを「偶然」と呼ぶ。我々の生きる世界は、そんな時空の偶然の積み重ねで出来ているということ。そこでは、人の属性や行動や関係性は何の意味もなさない。 [review]capricorn1, けにろん, ゑぎ, セント[投票(4)]
★4スウィート17モンスター(2016/米)否定されるべき人物が一人も出てこない。といって、安易さやあざとさもない。嫌味なく、嫌味な少女を好演するヘイリー・スタインフェルドの自然体が、自然体でいることの難しさと大切さを素直に納得させてくれる。彼女は、嘆きはするが、決して泣かないのだ。 [review]けにろん, jollyjoker[投票(2)]
★4冬冬の夏休み(1984/台湾)人は生と死の間を生きている。当然のごとく我々の日常には生と死の「芽」が溢れている。人の交わりの度合いが増せば増すほど、その「芽」はいたるところに姿を見せ始める。トントン少年の側を通り過ぎっていった生と死の気配、つまりは我々の日常を見る映画。 [review]きめこめ, ジェリー, 3819695, ルクレほか5 名[投票(5)]
★5バンコクナイツ(2016/日=仏=タイ)金銭に救いの意思を託すしか術が思いつかない“良性上から目線男”の優しさなど意に介さす、地に足つけた夜のキャリアウーマンは“たるみきった果実”をせっせと搾り続ける。この恋愛ごっこに悪意は微塵もない。もはや歴史に根ざした草の根“日泰”経済援助活動。 [review]寒山, きめこめ, 濡れ鼠[投票(3)]
★3チャイナタウン(1974/米)仕立ての良い服が体にしくり馴染むような心地よさで物語りは語られ、さりげなく調理された活きの良い素材のように役者たちの味が染み出る。その華美さを排除したオーソドックスな演出が、チャイナタウンで迎えるエンディングの映画的純度をより高めている。 週一本, chokobo[投票(2)]
★3スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)メディア関係者あこがれの「調査報道」自慢だが、過剰なサスペンスやヒロイズムを排除した筋立てが奏功して嫌味がない。結果、メディアは普段の怠慢を棚に上げて自尊心を保ち、我々は「良心と正義」という無いものねだりの正論に期待を抱いてしまうガス抜き佳作。 [review]まー, disjunctive[投票(2)]
★3赤ちゃん教育(1938/米)同時代のハリウッド女優に比べて、客に媚がないぶんC・ヘップバーンのエキセントリックさは可愛さを通り越して随所に刃物のような鋭さを見せる。この喜劇がどこかスリリングなのは、ホークスの仕掛けやC・グラントの思惑を半歩踏み超え彼女がはみ出すからだ。 動物園のクマ, 3819695[投票(2)]
★4松ヶ根乱射事件(2006/日)かつての日本では、この物語は地方の土着性の問題として語られていた。だが、バブル経済崩壊後のこの国には最早それは存在しない。人間の欲望は土着という拠りどころを失い浮遊する。だから山下敦弘らが描く倦怠と焦燥は、暴力と非暴力の狭間に置き去られる。 [review]寒山, 赤い戦車, DSCH, クワドラASほか10 名[投票(10)]
★4君の名は(1953/日)空襲下での出会いが実に意味深い。旧弊と自我の間で激しく揺れる真知子(岸恵子)は、まさに当時の人々の価値の代弁者であると同時に撹乱者でもあったのだろう。何よりも彼女を前にしてたじろぐ春樹(佐田啓二)や戸惑う浜口(川喜多雄二)がその証拠。 [review]寒山[投票(1)]
★4北陸代理戦争(1976/日)集団抗争劇ではなく個人闘争劇。拡散ではなく定着。奉仕ではなく生活。ひいては国家より国民。これは『仁義なき闘い』の主題の対極にある「組織」対「個人」観。ゆらゆらと体を前後に揺する川田(松方弘樹)のクセが、この男の秘めたる凶暴性を象徴して秀逸。 [review]ゑぎ, 寒山[投票(2)]
★5愛と希望の街(1959/日)大島渚は「リアルと観念」をフィルムの上に両立させることのできる稀代の作家である、ということをデビュー作にして証明した。演技者を突き放してとらえるシビアな視線が、観る者の空想や情緒を徹底的に排除する。最後の5分間は身震いが止まらない。寒山, セント, ジャイアント白田[投票(3)]
★4クーリンチェ少年殺人事件(1991/台湾)自らの意思に反し夜間学校の闇に吹き溜まった少年たちに、祖国を追われ海峡を渡った大人たちの影が映る。が、その影は、ぴったり重なるわけではない。先が見えないとき大人は過去にすがるが、未来がすべての少年たちは無意識に、そして強引に前へ進もうとする。 [review]pinkmoon, ゑぎ, けにろん[投票(3)]
★2ダウンタウン・ヒーローズ(1988/日)山田洋次、唯一の学園青春ものだと思う。しかし、咲子(石田えり)には妖艶さと一途さにに隠された幼さが、房子(薬師丸ひろこ)には懸命さと恥じらいの奥の悲哀が足りず、右往左往する男どもが浮き足立って、むさ苦しいだけの純情ぶりが空回りするだけ。 [review]寒山, ジェリー[投票(2)]
★4タレンタイム〜優しい歌(2009/マレーシア)相手に甘えない、相手を疎みもしない。4人の高校生たちの立居振舞に、つつましさが漂っている。この映画が醸し出す独特の“優しい関係性”は、ここに起因しているような気がする。これがマレーシアのリアルな高校生の関係なのだろうか。それとも演出だろうか。 [review]プロキオン14, 寒山[投票(2)]
★4ムーンライト(2016/米)シャロン役に3人の俳優を配したことで悲しみの深さがより印象に残る。成長と共に容姿は変わっても、心の傷は日ごとに深さを増し“おびえ”となって目に宿り続けるさまが痛々しい。彼が背を向けたとき、視線から解放された私を、安堵と同時に後ろめたさが襲う。 [review]すやすや, けにろん, おーい粗茶, セントほか5 名[投票(5)]
★2ええじゃないか(1981/日)薩摩、幕府、芸人、下人の欲と恨みと自棄の間を、水を得た魚のように泳ぎまわる金蔵(露口茂)がすこぶる魅力的なのに、それにからむエピソードが散漫で、群像劇にしろ騒乱部にしろ、あれだけ大勢の人間がスクリーンに映っているのに画面を“散漫”が支配する。けにろん, 直人[投票(2)]
★3ハナ肇の一発大冒険(1968/日)男(ハナ肇)は何気なく遠出し、偶然出会った謎の娘(倍賞千恵子)との不思議な旅に、家族や仕事のことを顧みることなくとことん付き合う。男は決して、日々の生活に疲れていたり、家族に不満があった訳ではない。男の行動に、明快な理由などなにもない。 [review]寒山[投票(1)]
★5祇園囃子(1953/日)矜持=「自分の能力を信じて抱く誇り」。“女”の誇りと“祇園の女”の誇りの深い裂け目。その底を垣間見てベテラン舞妓(木暮美千代)も、少女舞妓(若尾文子)も苦悩する。溝口建二宮川一夫の視点はサディスティックでさえある。けにろん, KEI, 町田, picolaxほか5 名[投票(5)]
★4わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)19世紀に始まった資本家と労働者という左右の対立軸は、イデオロギー闘争の終焉とともに希薄化され、21世紀の今、合理性というとりあえずの正論のもと、国家と市民という上下の合意軸を模索して、波間の喫水線のように揺れ動く。血のかよった政策や制度って・・ [review]t3b, けにろん, 寒山[投票(3)]
★3黒部の太陽(1968/日)140分短縮版で鑑賞。裕次郎親子の葛藤はいつの間にか緩和され、三船の家族をめぐる悲哀もそこそこの深刻さ。難航する破砕帯突破は為すすべなく、ひたすらマゾヒスチックに掘り続けていたらポッカリ貫通、美酒に浸って大団円。やはり196分版を観ないと評価下せず。 [review]おーい粗茶[投票(1)]