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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/122)

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★4判決、ふたつの希望(2017/レバノン=仏)職業者のプライドと責任、根深い偏見への諦観、ムスリムとしての寛容、難民として悲しみ。突然、激しい怒りの対象となった初老の男(カメル・エル・バシャ)の、そんな戸惑いが入り混じった表情が切ない。理屈ではない怒りはたいてい深い悲しみに由来している。 [review]水那岐, 濡れ鼠, けにろん, シーチキンほか5 名[投票(5)]
★4SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018/日)“感動”の安易な再生産に見えながら、出しゃばらず狂言回しに徹した篠原涼子の善良ぶりと、オーバーアクトでケレンに徹する広瀬すずのウブという時空を超えた奈美の「生真面目」軸が、客観的で冷静な視点となり過剰な“感動”のぜい肉を上手く削いでいる。 [review]けにろん, DSCH[投票(2)]
★4インサイダー(1999/米)終始、目が泳ぎっ放しの情のラッセル・クロウ。方や目が座りっ放しの無情のアル・パチーノ。160分間、緩急の“緩”なしに画面は二人の心そのままに暴れ続ける。倫理と人情の狭間で「告げ口」は悪くない、と言い切るのに人はこれだけの葛藤と怒りを要するという話。 けにろん, ナム太郎[投票(2)]
★3ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)伝説を“説”として語らず“時”として捉えようとする試み。いきおい、カメラはフィルム上の時間ロスを浪費と感じさせない“外見”作りに腐心する。それが時おり「憧れと実像」「威光と威圧」という心情描写と離反して、音楽の素晴らしさのみ突出して印象に残る。けにろん[投票(1)]
★3海よりもまだ深く(2016/日)過去に執着し、未来に嫉妬する、ちゃんと勝負できない男。そんな駄目男の居場所のなさを、団地の狭い部屋や事務所のソファ、アパートの自室で居心地悪そうに大きな図体を持て余す阿部寛が体現している。今回の良多は見てくれが可笑しくも哀しく実に映画的。 [review]ロープブレーク, KEI, けにろん, セントほか8 名[投票(8)]
★4寝ても覚めても(2018/日)現実を夢うつつで彷徨う朝子(唐田えりか)に“朝”はもう訪れたのだろうか。許されなくても側にいるだけでいい。それは究極の愛情表現なのだろうか。ただの自己中心的な感情の逃避ではないのか。何故なら愛とはもともと身勝手でエゴイスティックなものだから。 [review]ペペロンチーノ, サイモン64, セント, pinkmoon[投票(4)]
★4万引き家族(2018/日)この一家を語るのに絆という言葉は使わないと決めた。絆という漠然とした概念は、法律という明文の対極にありながら、どちらも人が平穏でいるために無理やり作った安心装置にすぎない。この集団は常人の安全装置の外にいるから恐ろしくもあり、愛おしくもある。 [review]サイモン64, 寒山, 水那岐[投票(3)]
★3検察側の罪人(2018/日)緊張感を絶やさず連打される現在進行の事象を結ぶ横糸(暴露、告発、漏えい、リーク、圧力)のからみは興味深いのだが、それぞれの過去からの因縁をつなぐ縦糸(軍部の暴走、責任放棄、復古主義、冤罪)の逸話が寸足らず。葛藤の綾がカタチを結ばないのがもどかしい。 [review]けにろん[投票(1)]
★4海潮音(1980/日)突然現れた生(なま)の女(山口果林)によって、呪文のような海鳴りに同期し閉ざされた女たちの「性の気配」は揺さぶられ、やがて「おんなの匂い」となって密閉された空間を漂い始める。そして、二人の男(池辺良泉谷しげる)を狂わせる。けにろん[投票(1)]
★3ANTIPORNO アンチポルノ(2016/日)男が作り出したお仕着せの自由を使いこなせず、自由なふりを強要されるこの国の女は「自由の奴隷」って、男である園子温に無理やり言わされて、大根のような足で踏ん張りながら日本中の「女」の代表を演じ、一心不乱に頑張る冨手麻妙が痛々しくて気の毒。 [review]IN4MATION, けにろん[投票(2)]
★5世界(2004/中国=日=仏)大海に向う河の流れのように若者は本能的に世界を目指す。そこに生まれた澱み。流れを妨げるものは何なのか。河は巨大過ぎて彼らにはそれが見えない。澱みは肥大し擬似世界の中で若者たちは小さな渦となり空回りし始める。終わりの見えない停滞と寂寥の渦。 [review]濡れ鼠, TOMIMORI, HW, セント[投票(4)]
★4その男、凶暴につき(1989/日)’89年。昭和64年でもあり、平成元年でもある年。バブルの“浮かれ疲れ”が漂い始めた年。この作品の“覚めているがゆえの冴え”は、日本映画のひとつの時代への決別を象徴していた。 [review]週一本, けにろん[投票(2)]
★4キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002/米)憧れのダディのあとを継ぎ「虚構」のなかに身を置いて破綻家族の「現実」を直視しないこと。それが尊敬する父を裏切らないボクでいることの証し。そんな甘ちゃんを甘やかさず「現実」として承認してくれる疑似父へのイブのコールを誰が甘ったれと攻められようか。 [review]けにろん[投票(1)]
★3プリティ・リーグ(1992/米)頭ひとつ抜けた長身で、状況を冷静に見極める涼しい目のドティ(ジーナ・デイビス)の凛々しいこと。あっさりと家庭にもどる彼女の潔さの裏にあった葛藤が、昔の仲間に会うことを躊躇する老ドティの思いに滲む。そして、時の呪縛が栄光に変わる清々しさ。けにろん[投票(1)]
★4ディストラクション・ベイビーズ(2016/日)人は物事に「理由」を付けることで平穏を保つ。それは暴力に対しても同じだ。いじめの原因。殺人の動機。戦争の発端。懸命に理由を探し、見つからなければ作り出してでも安心を得ようとする。泰良(柳楽優弥)の血染めの拳は、そんな柔な理性の壁を打ち砕く。 [review]tredair, DSCH, deenity, ペペロンチーノ[投票(4)]
★4ダウン・バイ・ロー(1986/独=米)蒸し暑い町の底に“沈殿”したポン引き野郎とぐうたらDJは、陽気な越境者の流浪パワーに“撹拌”され、行き当たりばったりで“彷徨”し始める。惰性による沈滞→拘束による抑圧→本能による逃走→戦略なき停滞→まあ、とりあえずはまた移動。これぞ憧れの生活。クワドラAS, けにろん[投票(2)]
★2ダンケルク(2017/英=米=仏)物語を徹底的に排除して「事象」だけで逃避を活劇化するのは、ある種の映画的王道だと理解はするが、単調さを回避する保険として長・中・短の時間軸が有効に機能しておらず狂騒はアトラクション映像の域内。唐突なヒロイズムの誇示も自画自賛にみえてむなしい。煽尼采, もがみがわ, Orpheus, disjunctiveほか7 名[投票(7)]
★5ブンミおじさんの森(2010/タイ=英=仏=独=スペイン=オランダ)始めから終わりまで映画は「気配」を発散し続ける。ウィーラセタクンの興味は人物の性格や物語になどなく、すべての事象の裏に潜んでいる「気配」を視覚化することにある。そこに、人の外面としての煩悩と、無形の「気配」としての清廉との交歓が立ち表れる。 [review]KEI, 寒山, 3819695, DSCH[投票(4)]
★5光りの墓(2015/タイ=英=仏=独=マレーシア)眠り続ける兵士?そんなもの兵士ではない。ひたすら無視し続けること。それがウィラーセタクンの抗議声明なのだ。なんと頑強でしなやかなこと。そして飄々と“不思議”を駆使して“現実”を煙に巻く。思想や理念で体制を批判するのではなく生理で拒絶するのだ。 [review]濡れ鼠, 寒山[投票(2)]
★4世紀の光(2006/タイ=仏=オーストリア)色濃い緑に熱気がむせる母の成就しない初恋の純情。若い僧侶に死んだ弟を重ねる歌う歯科医。反転して温度を感じない白い病院で出世より愛の深さを選ぶ父の情熱。地下に巣くうベテラン女医の旧弊の戯画。感情や記憶といった抽象が飄々と、次々に視覚化される楽しさ。 [review]ゑぎ, 濡れ鼠[投票(2)]