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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/115)

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★4昭和枯れすすき(1975/日)兄(高橋秀樹)と妹(秋吉久美子)の溝。それは都会を生活上昇の場とする60年代的堅実志向と、刺激に満ちた享楽の場と感じる70年代的浮遊志向の世代間ギャップでもある。小品ながら、都市に翻弄される兄妹メロドラマとして時代感溢れる秀作。けにろん[投票(1)]
★5ヨコハマメリー(2005/日)冒頭から涙が止まらなくなった。哀れみや悲しみの涙ではない。郷愁や共感とも違う不思議な涙。メリーと、元次郎と、ヨコハマの街を流れ去った数十年の時間。人が戦後と呼ぶその時間の中で、生まれ、育った私たちは、まぎれもなくメリーの子であり孫なのだ。 [review]寒山, DSCH, づん[投票(3)]
★5わたしたち(2015/韓国)仲間はずれにされた少女は、不安な顔を“する”のではなく不安な顔に“なる”。“する”より“なる”の方が切ない。彼女は、何が原因で、何故こんなこんなことが起きているのか分からないのだから。友をとり戻そうとする話でありつつ、意志の誕生を見つめる物語。 [review]寒山[投票(1)]
★4パターソン(2016/米)日々の雑事が人生なら、詩作は濾過された人生の痕跡。詩心皆無の私など映画館の闇で雑事を紛わすのが関の山。夫を愛する自分を含め、感性のままに総てを謳歌するゴルシフテ・ファラハニもキュート。彼女の夢語りに始まり頻繁に登場する“双子”も楽しい。 [review]ナム太郎, 3819695, けにろん, ゑぎほか6 名[投票(6)]
★4白夜(1971/仏=伊)ビスコンティの『白夜』は雪の冷気が伝わってくる硬質な造形映画だったが、ブレッソンのこれは、テーブルの下で絡み合う手や、部屋を往来する男女の気配、娘の裸体が放つ生々しいエロスの艶やかさが、人の息吹や雑踏の喧騒にまみれて湿気を放つ夜の街頭映画だ。 [review]きめこめ, 寒山, けにろん[投票(3)]
★4奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017/日)希子ちゃんの“いまどき娘”のエロスの記号化が素晴らしく、戯画化された妻夫木君のオーバーアクトにリアルさが宿る。正直に言えば男にとって恋と発情の境界は実に曖昧で、止めどない欲求の悶々に理性が浸食されパニクルという経験は、野郎なら誰でもあるはずです。 [review]けにろん[投票(1)]
★5ソナチネ(1993/日)邦画では北がタナトス、南はエロスというのがお約束のはずだ。南の島の青い世界の中での、北野の虚無にはヒリヒリとした凄みを感じる。DSCH, 赤い戦車, McCammon, チーほか10 名[投票(10)]
★2ダンケルク(2017/英=米=仏)物語を徹底的に排除して「事象」だけで逃避を活劇化するのは、ある種の映画的王道だと理解はするが、単調さを回避する保険として長・中・短の時間軸が有効に機能しておらず狂騒はアトラクション映像の域内。唐突なヒロイズムの誇示も自画自賛にみえてむなしい。もがみがわ, Orpheus, disjunctive, まーほか6 名[投票(6)]
★4アウトレイジ ビヨンド(2012/日)一度終わった男(ビートたけし)が漂わせる深い無常感。口では出世のためと言いながら、先天的に安定を嫌う男(小日向文世)の躁的執着心。ヤクザの抗争話に拮抗する強度を持った、この二つの尋常ならざる心のありようが、実は一番恐ろしいということ。 [review]カプリコーン, 3819695, きわ, おーい粗茶ほか8 名[投票(8)]
★5ミスター・ノーボディ(1975/独=仏=伊)西部劇は語るのではなく、銃で魅せろという心意気。ハリウッドへの敬意に溢れたパロディには気負いや嫌味がなく心地よく笑わせてくれる。これは伝統と伝説への賛歌であり、明るく陽気な葬送曲だ。ジュゼッペ・ルッツォリーニの精緻な撮影も作品の品を担保する。おーい粗茶, ゑぎ[投票(2)]
★4TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ(2016/日)まったくテンションが落ちない地獄のバカ騒ぎぶり。それと表裏をなして、生き残った者たちの心情に寄り添う優しさが漂う。隣にいた人の死を受け入れるには時の流れが必要なのだ。照れ隠しの悪ふざけの向こう側に3.11後を見つめる宮藤官九郎の真摯を感じた。まー, けにろん, ペペロンチーノ[投票(3)]
★5黒いオルフェ(1959/仏=ブラジル)サンバの狂騒が発散するあらんかぎりの「生」と、その裏に影のように張り付く「死」の静寂が鮮やかに対峙する。生きて、恋して、ゴム毬のように弾む肉体もまた、あっけなく滅び、そのパッションは次へと延々受け継がれる。浮かび上がるのは野生としての素の人間。水那岐[投票(1)]
★3野火(2015/日)飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [review]週一本, DSCH, Sigenoriyuki, けにろんほか7 名[投票(7)]
★4愚行録(2016/日)画面に温度(温もり)のようなものがあるとすれば、過去は常温で、現在は徹底した低温、いや脱温で描かれる。撮影監督ピオトル・ニエミイスキの無機な質感と大間々昂の不穏な旋律が石川慶の脱ウェットな語り口を支え、邦画の悪しき慣習の打破を試みる。 [review]kirua, 濡れ鼠[投票(2)]
★3大魔神逆襲(1966/日)予算削減感漂うロケ撮中心の魔人のお山越えだが、ひたすら正義と勇気を演じる少年たちの学芸会的一生懸命さから徐々に目が離せなくなる素朴さが魅力。児童向けなのに生死にまつわる出来事や描写はシビアで、大魔神の容赦なき大剣一突きも今ならPG12指定の鮮烈さ。 青山実花, KEI[投票(2)]
★3ワンダーウーマン(2017/米)勝手にパティ・ジェンキンスに辛辣な男批判を期待した。多少の男性中心社会への揶揄はあれ、何万発の弾丸に楯一枚で防戦するガル・ギャドットは痛々しくも健気で、私の男目線がむくむ目を覚まし思わず胸が熱くなり、最後はハスキーボイスの囚われの身に。 [review]3819695[投票(1)]
★3新感染 ファイナル・エクスプレス(2016/韓国)退屈はしないが、化け物も人間もあまり怖くない。さも“人格の危機”のように争点化された連結部への「隔離」は、対立する互いの不満を尊重しつつ、当面その場の混乱を回避する案として、いたって妥当な和解策だと私は思いましたが・・・何がいけないのでしょうか。 [review]3819695[投票(1)]
★3ロスト・イン・パリ(2016/仏=ベルギー)ドミニク・アベルの均整のとれ過ぎた立ち姿のぎこちなさが素晴らしく、国旗を突っ立てた真っ赤な巨大バックパックがスタスタと“歩く”可笑しさは、チャップリンのダブダブの燕尾服にハットとステッキに値する記号となる。足りないのは活劇に徹する覚悟と凄味。 [review]3819695[投票(1)]
★3緋牡丹博徒(1968/日)もちろんお竜さんの映画なのだが、片桐(高倉健)が登場するやいなや緋も白もなく全て健さん色に染まってしまうのは格の違い。藤純子には、運動の苦手な女の子が必死にスポーツに挑戦しているようなひた向きさを感じるのであります。ああ、いとおしや。けにろん[投票(1)]
★5神々の深き欲望(1968/日)文明とは古代神道(神々)の畏れに始まり、現代の高度資本社会へと連綿と続く「人間の欲望」の変遷の軌跡に他ならないのだ。では、お前にとって文明とはいったい何なのか、この物語はそう問うている。高度経済成長末期に、その終焉を予期するように作られた傑作。 [review]寒山[投票(1)]