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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/120)

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★3アリスのレストラン(1969/米)アーロ・ガスリーやアリス(パット・クイン)たちは、ただ脳天気に生きているだけなのに、それが勝手にカウンターとしての意味を持ち得るということは、それだけ体制が膠着しているといことだ。相手が石頭であればあるほど、からかいがいもあるというものだ。けにろん[投票(1)]
★4愚行録(2016/日)画面に温度(温もり)のようなものがあるとすれば、過去は常温で、現在は徹底した低温、いや脱温で描かれる。撮影監督ピオトル・ニエミイスキの無機な質感と大間々昂の不穏な旋律が石川慶の脱ウェットな語り口を支え、邦画の悪しき慣習の打破を試みる。 [review]ナム太郎, kirua, 濡れ鼠[投票(3)]
★2衝動殺人 息子よ(1979/日)真摯ではあるのだが、その思いの描き方があまりにも単眼的一方通行で押し付けがましいことこの上ない。誘導的なカメラとカティング、鬱陶しい音楽、これ見よがしな芝居。これは映画そのものか、あるいは観客を信用できなくなった映画人が陥る最悪の墓穴だ。 寒山, Carol Anne, ゑぎ[投票(3)]
★4ジュリアス・シーザー(1953/米)モノクロ/スタンダードに納められた巨大セットの密度と縦横自在のカメラ、役者の個性、群衆の熱気の凝縮度が、60年代のカラー/シネスコ・スペクタル史劇の空疎を嗤う。「説く」ことと「導く」こと、「「正す」ことと「勝つ」ことの本質を見せつけられる恐ろしさ。 けにろん[投票(1)]
★3女囚さそり けもの部屋(1973/日)サソリは捕らわれていてこそ毒を生む。都市の小市民的悪事の中になど、サソリの怨念に拮抗し得る暴力など存在するわけがない。ドブネズミよろしく下水溝に追い込んだところで物語が矮小化するだけ。ところで、ナミの手配ポスターが凄くいい。ぜひ1枚欲しい。寒山, けにろん, Myurakz[投票(3)]
★3夕陽の群盗(1972/米)宗教的信念に基づいた徴兵拒否が、手段から目的になったとき、生きる糧を得るすべは神の力から仲間と金品に変わるという必然。林の中のグダグダな銃撃戦に『股旅』(73)の刺したり突いたりの素人大刀まわりを思い起こす。価値の混乱とアンチ型式美は時代の空気。けにろん[投票(1)]
★4パンク侍、斬られて候(2018/日)トヨエツの大人の論理のどす黒さは『空飛ぶタイヤ』の比ではなく、染谷のテンパリは“ゆとり”のリアルを悲しく代弁し、北川の「腹ふり」は彼女史上最も可愛い。何よりも、孤独なバカはバカとして解放し、群れるバカをちゃんとバカたど言い切る真摯さが素晴らしい。 [review]DSCH, けにろん[投票(2)]
★4女と男の観覧車(2017/米)ブリキ玩具のような毒キノコ色のコニーアイランド。どす黒いオレンジ色に染まる女の部屋。窓外には観覧車が血を滴らせた骸骨のような姿をさらす。いつしか女を包む希望もどきの青ざめた光も生気なく虚ろだ。女は自分の閉塞と願望の振れ幅の極端さに気づいていない。 [review]ゑぎ, セント, けにろん, 3819695[投票(4)]
★3深夜食堂(2014/日)常連が集まる小さな店には、ほどよい「小さな話」が道理なのだが、小ネタだけでは映画を支えきれないのも必然。そこで持ち込んだのだろう震災ネタは類型的で底浅く、むしろ骨壺ネタをブレイクさせて消化不良ぎみの田中裕子の怪演に落とし前をつけて欲しかった。ナム太郎, 水那岐, Pino☆[投票(3)]
★3焼肉ドラゴン(2018/日)同じ阪神間が舞台の姉妹物語『細雪』が頭をよぎっていた。時代や生活背景は違えども距離は僅か10数キロ。芦屋の山の手の名家と、伊丹の河原ぎわの朝鮮部落。見えない制度や身分の枷の下、家のしがらみや行く末に悩み、恋慕に迷うこの三姉妹も“自立”に揺れる。 [review]けにろん, セント[投票(2)]
★5ライク・サムワン・イン・ラブ(2012/日=仏)見えないものが饒舌に語りかけてくる根源的な映画力に溢れた傑作。途切れることのない緊張のなか、欲望の細い糸で結ばれたような出会いの陰に、女の空疎と老人の思い上がりと男のエゴが浮かび上がる。なんという寂寥感。容赦のない冷徹な人間監察眼が恐ろしい。 [review]Myrath, rikutakumi, けにろん, ゑぎほか6 名[投票(6)]
★3空飛ぶタイヤ(2018/日)池井戸潤の定型パターンから家族の絆や中小企業の社員の同志的連帯といった“うんざり”気味の人情要素を削ぎ落とし、久しぶりにソース顔と醤油顔という死語を思い出させる長瀬とフジオカの、思いと立場上“どちらも有り”な対立話に絞り込んだ脚本の潔さが功奏。 [review]けにろん[投票(1)]
★4ブンミおじさんの森(2010/タイ=英=仏=独=スペイン=オランダ)始めから終わりまで映画は「気配」を発散し続ける。ウィーラセタクンの興味は人物の性格や物語になどなく、すべての事象の裏に潜んでいる「気配」を視覚化することにある。そこに、人の外面としての煩悩と、無形の「気配」としての清廉との交歓が立ち表れる。 [review]寒山, 3819695, DSCH[投票(3)]
★4心と体と(2017/ハンガリー)夢の共有という突飛な設定が徐々にリアリティを持ちはじめ、ファンタジーというよりサスペンスとして話に引き込まれてしまう。A・ボルベーイという女性のたたずまいが醸す透明な存在感と、生身のと肉感が持つエロティシズムの“虚実のあわい”のたまものだろう。寒山, ペペロンチーノ[投票(2)]
★3夜の浜辺でひとり(2017/韓国)ふられ女の脳内と現実のズレを可視化する試み。周囲の気づかいや良識ある対応に、女(キク・ミニ)の思いと迷いや逃避と欲望は、制御不能な甘え、強がり、攻撃となってたれ流される。女の心象らしき謎の男は謎のまま、やがて女は世間の“腫れモノ”と化すだろう。けにろん, 濡れ鼠[投票(2)]
★430年後の同窓会(2017/米)再び遠くの戦争の災禍に家族を襲われた男。流されるまま自堕落に時を過ごした男。野卑を求道で覆い隠し清算した男。ベトナムの過酷と理不尽を経験し、30年の歳月を過ごした3人は“あの時”を嫌悪しながらも思い出にはしゃぐ。哀しくとも青春とは忘れがたき栄光。 [review]セント[投票(1)]
★4ベリッシマ(1951/伊)オープングの上品な女性コーラスから、一気に全編“おんな”が溢れかえる母性むきだし映画へ。決して上品とはいえない女達の言動もルキノ・ヴィスコンティの端正な画作りで気品が漂う作品に。・・・子供は親以上にはならないという公然の秘密について [review]KEI, けにろん, ジャイアント白田[投票(3)]
★3折れた槍(1954/米)「俺もいろいろ悪いことしたよ。でもね、年とってから支えになってくれたのは、今のインディアンの後妻。なのに継母を息子たちは差別するんだよ。あんな馬鹿息子は殺ちゃってもいいよ。先住民て人殺し平気でしょ」と白人は考えた。米国名物、勘違い人道主義。寒山[投票(1)]
★4幸福〈しあわせ〉(1965/仏)まずは自分自身が幸せであるということが、何よりもまわりの人々を幸福にするするのだと信じている男にとって、彼の幸せを望まない者など存在するわけがなく、確かに彼ほど幸福に恵まれた者はいない。美しさのなかの不穏とは、優しさの源の危うさに他ならない。寒山, 動物園のクマ, ユリノキマリ[投票(3)]
★3そして父になる(2013/日)物語の「とりあえずの結末」が提示する「漠然とした次」をみると、血か時間かという問題は現代の価値の不確かさの暗喩であり、是枝裕和の念頭にある命題は「信じていたもの」の揺らぎと、その後に待っている「さすらい」とどう向き合うかということなのだろう。 [review]ペンクロフ, disjunctive, おーい粗茶, 緑雨[投票(4)]