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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/119)

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★5スリー・ビルボード(2017/米=英)感情的でエキセントリックな怒り支配されている者こそ、実はどうしようもなく繊細な心情の持ち主だという矛盾。世の中の多くの“こじれ”の根っこは、この人間的な弱さが生む矛盾につながっていくのだ。実に志が高く、かつ正直な憎しみと悲しみについての物語だ。 [review]irodori, なつめ, yasuyon, カルヤほか9 名[投票(9)]
★4紙の月(2014/日)お金がどこからきて、どこへいくのかを知りたいと世間の原理に従順な女(小林聡美)は言う。自分は行くべきところに行くだけだとも。一方、世間の事象を引き受けようとする梨花(宮沢りえ)は、少女時代からお金は誰のものでもないということに薄々気づいていたのだ。 [review]KEI, クワドラAS, いくけん[投票(3)]
★4この国の空(2015/日)男と子供が消え精気をなくした街に降りそそぐ爆弾は、とどめを刺すように残された女を焼き尽くす。二階堂ふみの抑揚のない女言葉の口跡が諦観の日常に艶めかしく響く。抑圧された生命の証であるエロスが、生き物が生き続ける欲望となって暴発するのは必然。 [review]disjunctive, けにろん, 寒山, セント[投票(4)]
★3ある日どこかで(1980/米)SFでもファンタジーでもロマンスでもなく、私にはホラーですね。処女(?)の一念「時」をも通す。ポートレートのジェーン・シーモア、綺麗ですね。でも、怖いですね、あの微笑み。写真に写った想い(呪い)の深さは『シャイニング』のJ・ニコルソンと同根ですね。disjunctive[投票(1)]
★4孤狼の血(2018/日)ヤクザだ、悪徳警官だ、東映だと喧伝するので『県警対組織暴力』を期待したが。まあしかたない。役所の暴走、江口の男気、真木の女気、石橋の狡猾、竹野内の千葉ちゃん、音尾の真珠、滝藤のギョロ目。北野武の「この野郎!バカ野郎!」とは違う正統派の怒号に浸る心地よさ。 [review]まー, けにろん[投票(2)]
★3野火(2015/日)飢餓がもたらす人心の錯乱と非情。手足がちぎれ、内臓が飛び散る遺体。そんな定型的な描写よりも、ふり注ぐ陽光に輝く白雲と山の稜線や、波のようにうねる常緑の木立が放つ生気と、ぼろ布のような軍服をまとう泥まみれの兵士の髭面との対比に無慈悲な地獄を見た。 [review]クワドラAS, 週一本, DSCH, Sigenoriyukiほか8 名[投票(8)]
★3いちごブロンド(1941/米)憎めないチンピラ兄ちゃん(J.キャグニー)の一途さが微笑ましく、リタ・ヘイワースオリヴィア・デ・ハヴィランドのツインビューティも華やか。周りの仲間たちや主人公の型破りな父親など、細部も手を抜かいラオール・ウォルシュの職人演出を堪能。ゑぎ[投票(1)]
★4ラッキー(2017/米)頑固でぶっきらぼうだが、礼儀はわきまえている常識人。ヘビースモーカーにして健康体。枯れていながら、意外と女性に人気もある。リクガメのように飄々と、いつもそこに「居る」だけだが、町じゅうの人がその影を優しく見守っている。こんな老人に私もなりたい。 [review]水那岐, ゑぎ[投票(2)]
★4ミルドレッド・ピアース(1945/米)殺人、海辺の別荘、自死が臭う港、密室の誘惑、警察の取りし選べ、と謎が謎を呼び一気に物語に引き込まれる。そんなクライム・サスペンスの手堅い王道をたどりつつ、女ひとり男三人を向こうに回し、偏執なほど娘に託す脱平凡上流志向が健気なぶん痛々しくも哀れ。KEI[投票(1)]
★4人魚伝説(1984/日)永遠を象徴するかのような青い海と、尽きることのない欲望のごとく噴出する赤黒い血。純白の海女装束は「青の世界」で生を謳歌しまばゆく輝き、「赤の世界」で果てしなき恩讐に染まる。血、血、血。鮮血の女神の化身たる白都真理のなんと神々しいことよ。まー, クワドラAS, 寒山, ひでぼう[投票(4)]
★4グレイテスト・ショーマン(2017/米)ポジティブな語り口に徹し、常時明るく華やかでスリリングな点。ハッタリではなく進行時間の節約にCGを駆使した点。無自覚さを装いながら権威とタブーを撃ってみせた点。この三点において巧妙かつ真摯なミュージカル映画なのだが、なによりも理屈抜きで面白い。 [review]てれぐのしす, 3819695, けにろん[投票(3)]
★4仁義の墓場(1975/日)“生きる”という本能が過剰なあまり、己の存在が自らを“死”へと追い詰めるという矛盾。石川(渡哲也)の衝動は、表社会に受け入れられるはずもないく、といって裏社会の秩序に納まりもしない。仁義厚き狂犬の仁義は死に、後には聞こえない大笑いだけが残る。DSCH, ----, 町田[投票(3)]
★2レオパルドマン 豹男(1943/米)カスタネットの響きに導かれ、ライバル心や嫉妬の渦に割って入る突然の黒豹登場から、最初の犠牲者への執拗かつ丁寧なサスペンスの盛り上げが素晴らしい。が、中盤から恐怖(豹)の存在感や人物たちの心理描写がずさんで、豹がどこで何をしようがどうでもよくなる。寒山[投票(1)]
★4ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017/スウェーデン=独=仏=デンマーク)堂々と“モノを乞う”者たちを無感情に描き、その“卑屈”を軽蔑しながらも、彼らとの間に引いた線の外側から、手を差し伸べることに誠意を見出す卑屈。「それを言っちゃお終いよ」を承知で、観客を蚊帳の外に放置する確信犯映画。この意地悪さは反則ぎりぎり。 [review]セント[投票(1)]
★3灼熱の魂(2010/カナダ=仏)何としてもかなえたい願いと、とうてい受け入れがたい事実が並存する苦悩。物理的な離別よりも精神的に引き裂かれた諦観。過酷な人生を遡行するサスペンスが巧みで、2通の遺書を残さざるを得なかった女ルブナ・アザバルが醸していた凄みに重たい説得力が宿る。 [review]クワドラAS, 3819695[投票(2)]
★4拳銃魔(1949/米)善良でありながら、銃という凶器に同化していく男(ジョン・ドール)のどうしようもなく危うい生い立ちが悲しい。そんな男が愛したのは同好の銃使いの女(ペギー・カミンズ)だが、生きる術として銃に馴染んだ女は、銃そのものである男を“守護者”として選んだのだ。 [review]ゑぎ, 寒山[投票(2)]
★4新婚道中記(1937/米)ミスター・スミスと黒猫(一瞬!)の怪演や小ネタも楽しいが、強気のC.グラントに一泡吹かせるアイリーン・ダンの弾けた田舎娘ぶりに爆笑。あと印象的なのは音(隣室の喧嘩、額縁の破壊、カーラジオ、掛け時計etc)や歌(南部訛の俗唄と音楽教室の歌曲の対比)。ゑぎ[投票(1)]
★4セトウツミ(2016/日)初期のジム・ジャームッシュの弛緩やロイ・アンダーソンの3部作の不条理とも違う。この笑いの原点は漫才だろう。原作である漫画の「時間(ま)」は読者の感性にゆだねられる。漫才という話芸の「時間(ま)」を武器に主体化及び空間化された純国産喜劇映画。DSCH, セント[投票(2)]
★4心と体と(2017/ハンガリー)夢の共有という突飛な設定が徐々にリアリティを持ちはじめ、ファンタジーというよりサスペンスとして話に引き込まれてしまう。A・ボルベーイという女性のたたずまいが醸す透明な存在感と、生身のと肉感が持つエロティシズムの“虚実のあわい”のたまものだろう。ペペロンチーノ[投票(1)]
★5めぐりあう時間たち(2002/米)生きる現実とイメージが混濁するキッドマンの虚ろな伏し目。理想の重圧と自我の狭間で苛立つムーアの作り笑い。すれ違いカタチを結ばない幸福に懸命にすがるストリープの献身。女たちの可視化できない想いの齟齬が巧みに編まれた時空、演技、音楽で浮き彫りにされる。けにろん, ゑぎ[投票(2)]