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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(1/124)

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★4座頭市鉄火旅(1967/日)歌謡映画のお約束を踏まえつつ僅か90分に緻密な話を織り込む笠原良三脚本と、それを丁寧に描く安田公義演出に娯楽作品への愛情を感じる。東野英治郎のヨレヨレの意地と藤村志保の目が放つ気丈さには、確かに市を突き動かすだけの説得力があった。寒山[投票(1)]
★3アリー/スター誕生(2018/米)怒りと悲しみが鬱積したような重低音が腹に響くジャクソンのライブシーンが印象的。アリー(レディ・ガガ)は“ガガ的”虚飾をまとわされ始めると急激に魅力を失う。これが個性的なようで実は型式的なショウビズを皮肉るB・クーパーの実演証明だとしたら大した企み。jollyjoker, けにろん[投票(2)]
★5下妻物語(2004/日)心の歪みの体現でしかないロココ娘とヤンキー姉ちゃんの心中に、不器用な意地とひた向きさが見え隠れする。人なつこい笑顔をイチゴ(土屋アンナ)が見せるたび涙かあふれそうになった。中島哲也はきっとイチゴ同様、人が好きで好きでたまらないのだ。 [review]週一本, ケネス, カルヤ, poipopほか27 名[投票(27)]
★4女の座(1962/日)華やかな女優さん総出演のいかにも映画会社の企画もの作品ながら、手を抜くことなく登場人物が丹念に描かれているのはさすが。エピソード満載で起伏に富んだ物語展開は、ちょうどこの後全盛を迎えるテレビの初期ホームドラマの原型を見る感がある。寒山[投票(1)]
★3赤い夕陽の渡り鳥(1960/日)広いキャバレー、崖から転落する車の実写、シネスコに映える雄大な磐梯山、作りも丁寧で予算アップが歴然。特に多彩なお嬢様衣装であか抜けて浅丘ルリ子が美しい。坊ちゃん顔の小悪党近藤宏と太目のヒロイン白木マリの懸命さもいい味。旭は相変わらず。けにろん[投票(1)]
★4孤狼の血(2018/日)ヤクザだ、悪徳警官だ、東映だと喧伝するので『県警対組織暴力』を期待したが。まあしかたない。役所の暴走、江口の男気、真木の女気、石橋の狡猾、竹野内の千葉ちゃん、音尾の真珠、滝藤のギョロ目。北野武の「この野郎!バカ野郎!」とは違う正統派の怒号に浸る心地よさ。 [review]クワドラAS, ナム太郎, まー, けにろん[投票(4)]
★5西瓜(2005/仏=台湾)乾ききった女たちは西瓜を抱え込み、その赤く熟れた擬似的肉体でしか潤いを求められず、ペットボトル一本分の潤いしかもたらすことのできない男は、作りごとの交わりに虚しく空撃ちを繰り返すのみ。極彩色に染められた歌とダンスの狂乱は毒茸の美しさを漂わす。 [review]寒山, disjunctive, 3819695, moot[投票(4)]
★3預言者(2009/仏)成長とは可能性を獲得することで、マリク(タハール・ラヒム)の可能性には始めから限界が見える。それは「悪」を持って支配することで成り立つ世界に身を置いてしまった者の限界であり、この成長譚に、自慢に満ちた若者の笑顔ほどに爽快さがないのはそのためだ。jollyjoker, セント[投票(2)]
★5砂漠のシモン(1965/メキシコ)確かに溢れる享楽の渦にさらされながら禁欲を貫くよりも、しょせん何もない砂漠の真ん中で誘惑に耐えることの方がたやすいかもしれない。ブニュエルは映画とういう時空魔術を使って意地悪な正論を託した魔女(シルビア・ピナル)を隔離修行者に差し向ける。ペペロンチーノ[投票(1)]
★2カルメン純情す(1952/日)一見斬新な画作りと音楽が時代に対する気負いや照れ隠しに見えてしまい、前衛気取りを揶揄し、半端な民主主義を皮肉るせっかくの思い切った内容が霞んでいる。高峰秀子小林トシ子を素直に活かした直球勝負の正当コメディにした方が面白くなったと思う。寒山[投票(1)]
★5ここは退屈迎えに来て(2018/日)時間が丁寧に描かれる。時間はときに麻薬のように思考を曇らせ、少しだけ身の丈に過ぎた期待を若者に抱かせる。誰もが抱くあの時の未来への希望、過去の美化だ。その幸福願望の正体が、退屈なモラトリアムが招いた妄想だと気づいたとき、若者たちの青春は終わる。 [review]ハイタカ[投票(1)]
★3斬、(2018/日)巻頭、炎のなか「鉄」の塊りが「刀」へと変貌するさまが描かれる。そして、無機としての「鉄」に注がれる塚本晋也のフェティシズム(物神崇拝)が、殺傷という有機の極限行為の象徴である「刀」に託され、神経を逆なでする音の洪水とともに狂ったように放たれる。 [review]ペペロンチーノ, けにろん, DSCH[投票(3)]
★4来る(2018/日)人が“邪悪”と決別できないのは、実は人が人としてあるべき優しさのせいで、その優しさは他ならぬ個人の弱さの裏返しで、決して全体のためにならないという強者の正義は、正論か傲慢か、という市民と国家の在り方論争みたいな土壇場の葛藤が理屈っぽくて、好き。 [review]セント, 死ぬまでシネマ, ペペロンチーノ, もがみがわ[投票(4)]
★3十年(2015/香港)五つの短編からなるオムニバスだが、どれも総じて“青臭い”なという印象。青臭さとは剥き出しの真剣さのことであり、今、撮るべき課題が眼前にあるということは、それが国家や社会に対する負の素材だとしても、若い映画作家たちにとっては幸運なことでもある。 [review]3819695[投票(1)]
★5日日是好日(2018/日)茶室に漂う二十四節季にまで細分化された四季の空気感。その微妙なニュアンスは草木、光線、天候、掛け軸、茶菓子、衣服の丁寧で繊細な描写から立ち上がる。微細だが確実な変化。この人智を超えた自然の摂理に同化するために、凡人たちは日々ともに輪転を繰り返す。 [review]ナム太郎, ゑぎ, セント[投票(3)]
★4ニキータ(1990/仏)ニキータは意思ではなく状況を定めとして「あるべし女」を受け入れる。生まれ変わりのドラマは『マイ・フェア・レディ』、ベニスの無粋な逢瀬は『旅情』。オードリーとキャサリン、すなわち野性と理性の両ヘップバーンへの裏オマージュ、なんてことはないですよね。けにろん[投票(1)]
★4故郷(1972/日)苛立ちの矛先を向ける相手が見えない夫。不安を日常に封じ込め忍従する嫁。操舵席に並び、前方を見据え船長と機関長は内海を行く。その目は、ときに慣れ親しんだ島なみに安堵し、ときに茫漠たる行く末に慄いているように見える。“時代”のテコは、いつも容赦ない。けにろん[投票(1)]
★5裸の島(1960/日)豊な暮らし、楽しい暮らし、自由な暮らし。そんな美辞を剥ぎ取ってしまえば“暮らす”とは、日々を生きること。生きるということは、最期に向かって一歩一歩進むこと。ただ黙々と・・・。虚飾を廃した営みのなんと力強く美しいこと。けにろん, RED DANCER, すやすや, いくけん[投票(4)]
★5ペーパー・ムーン(1973/米)コントラストの強いモノクロの視界がフィルターとなってリアルな感覚を浄化してくれる。だから本当は悲しい現実に溢れた物語のはずなのに、こんなにも温かく心地の良い世界が出現するのだろう。まるで自分にとって最良の記憶だけが心の中に蓄積されていくように。寒山, 煽尼采, ルッコラ, 水那岐[投票(4)]
★3男はつらいよ 寅次郎の告白(1991/日)前ニ作に続き後藤久美子は彷徨う少女を好演するが吉田日出子の哀切がそれを圧倒。お聖さんの影のある悲しい明るさは、リリー(浅丘ルリ子)、ぼたん(太地喜和子)、ふみ(松阪慶子)に匹敵する。寅とタコの久しぶりの喧嘩が痛々しい。ぱーこ, 寒山, TOMIMORI, けにろん[投票(4)]