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ぽんしゅうさんの人気コメント: 更新順(113/149)

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★2天国の大罪(1992/日)90年代初頭の外国人に溢れた現実の東京を思い起こせば、なかなか面白く贅沢な企画なのだが、悲しくなるほど脚本がずさん。さらに、ただでさえ古風さ漂う吉永、松方の風貌に、古臭い舛田演出が輪をかけて時代感ゼロ。出番は少ないが西田敏行の存在感が光る。 直人[投票(1)]
★5母べえ(2007/日)抑制された日常演出の隙間から、滲み出すように時折り表れる意思を抑圧された者たちの心情。悲嘆であれ、諦観であれ、居直りであれその思いは爆発することはない。行き場をなくした怒りは、きっと地の底に溜め込まれたマグマのように心の中で蠢き続けているのだ。 [review]ペペロンチーノ, シーチキン, セント, 水那岐[投票(4)]
★4誘惑のアフロディーテ(1995/米)女が実に魅力的。ミラ・ソルヴィノの純心さゆえの罪なき下品さも微笑ましく可愛いが、キャリア志向のヘレナ・ボナム・カーターの懸命さに漂うアンニュイなしぐさも捨てがたい。何のことはない、アレンと俺と、女の趣味が同じだけなのかもしれないが。ユリノキマリ[投票(1)]
★4ニュールンベルグ裁判(1961/米)名優達の熱演が生んだ傑作。信念と誇りをかけて激しく対立する検事と弁護人。正義を静かに真摯に模索する老判事。信実を確信し沈黙する被告。動と静が交錯する法廷の外で、マレーネ・ディートリヒが口ずさむリリー・マルレーンが印象的。りかちゅ, 甘崎庵, にくじゃが[投票(3)]
★3赤線地帯(1956/日)思わず“女の強さ”などと書いてしまいそうになるのだが、描かれている女達の生き様はいたってまっとう。“男のダメさ”の方が印象に残ります。それと木暮実千代のメガネには、不協和音的な美しさを感じます。disjunctive, きわ, 町田, picolaxほか9 名[投票(9)]
★3きょうのできごと(2003/日)私はこの若者達が大好きだ。中沢君(妻夫木聡)も正道(柏原収史)も、山田(山本太郎)や壁男(大倉孝二)ですらも、男全員が「過去から連なった今日」をしっかりと背負っている。だから彼らは魅力的なのだ。それに比べて女達はなんなのだ。 [review]movableinferno, パッチ, トシ, ピロちゃんきゅ〜ほか8 名[投票(8)]
★4江分利満氏の優雅な生活(1963/日)敗戦とは革命と同じであり、それを境に価値が180度変わった分けで、江分利(小林桂樹)のように時代に乗り遅れた不器用な人々の行き先をなくした想いが、猛スピードで突っ走る昭和30年代という時代の奥底には、もの言う術なくマグマのように蠢いていたのだ。 [review]荒馬大介, けにろん[投票(2)]
★3足にさわった女(1952/日)無声映画のようなオーバーアクションと、速射砲のように繰りだされる早口の台詞。池部良越路吹雪山村聰のリズミカルな躍動のアンサンブルに音楽映画を見ているような錯覚を起こす。伊藤雄之助の怪演と可愛らしい岡田茉莉子も必見。直人[投票(1)]
★2単騎、千里を走る。(2005/香港=中国=日)障害らしい障害は言葉の問題以外何もない、というのは確かに日中友好には結構なことかも知れないが映画としては大問題。もみ手モミモミ、満面作り笑顔ですり寄るような腑抜け映画を日本人の私も、きっと中国の人もチャン・イーモウには期待しておりません。 [review]たかひこ, sawa:38, ペペロンチーノ, TOMIMORIほか5 名[投票(5)]
★3東京キッド(1950/日)エノケンのスピード感、アチャコの存在感、ひばりの異物感。物語は平板な展開なのだが、それを構成する個性が強烈だ。いつの時代も大衆は、より平易でより濃いものを求めるものだ。当時、人気絶頂だったという川田晴久の魅力がいまひとつよく分らない。りかちゅ, 直人[投票(2)]
★3光の雨(2001/日)所詮高橋伴明立松和平も、ただその時代を共有したというだけで己にも非が有るかのような幻想に捕われ、そのペシミスティックな想い出を清算しようとせず共犯者面をしている限り語るべき物語は何も生まれないだろう。もっと素直な映画が観たかった。りかちゅ, poNchi, けにろん, 蒼井ゆう21ほか5 名[投票(5)]
★4ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARD だから HAPPY(2004/日)青春のある時、誰もが越えなければならない夢と現実の溝を前にしてたじろぐ青年たちの姿が初々しいく、そして切ない。その溝を越えた瞬間が青春の終わりだったことに、みんな後になって気づくのだ。一途な青年ハルを熱演する大野智が良い。tkcrows, づん[投票(2)]
★3深呼吸の必要(2004/日)古典的プロットとオーソドックスな演出に支えられたこの映画に、「今」を感じる要素があるとすれば若者たちが、終始一貫して互いにとり続ける周りへの心身的距離。誰も他者の領域に踏み込もうとせず、誰ひとり他者の言葉に説得された分けではないところ。 [review]おーい粗茶[投票(1)]
★3しゃべれども しゃべれども(2007/日)八千草と伊東の自然体を見よ。コミュニケーションの壁とは実は言葉の問題などではなく、プライドと言う名の自己愛が作り出した態度の問題なのだ。プライドとは、所詮は自分のための拠りどころでしかなく他人に関係あるはずがない。 [review]おーい粗茶[投票(1)]
★2南太平洋(1958/米)メインストーリは現地人との混血児を抱えた初老のフランス人が余生の不安から典型的ヤンキー娘に熱を上げ、サブストーリーは島の拝金主義オバサンが西洋人の血統欲しさに自分の娘の身を差し出すという話にしか見えないほど風化している。 りかちゅ, ダリア[投票(2)]
★4バッテリー(2007/日)昨今流行りの流す涙の量で競う強引な感動ではなく、物語の中を吹き抜ける爽快感の強さが巻き起こす心地よい感動。子役たちの個性的な風貌を活かしながら、過不足なく丁寧に描かれる少年たちの心の動き。そこに「素直さ」という子供の行動原理が存在している。 [review]林田乃丞, tkcrows, セント, 地平線のドーリアほか6 名[投票(6)]
★3キル・ビル(2003/米=日)恨みが見る側と共有されぬうちに、刃物振り回し突進したところでただの暴走おばさん。突如現れたザ・ブライドに唖然とする敵役たち同様、私も困惑するばかり。何やら二編に分けざるを得ない事情があったにせよ、これでは話が成り立たず失敗は失敗。りかちゅ, けにろん, sawa:38[投票(3)]
★4モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン)青年たちは大自然の中で自己の矮小さと格闘し、未知の人々との出会いで生活の意味を知り、マチュピチュ遺跡で文化と闘いの歴史を感じる。期待と迷いのなか旅立った男が、ひとりの女の愛の代わりに南アメリカの民という新たな恋人を見つけるまでの物語。 [review]sawa:38, jean, ホッチkiss, トシほか9 名[投票(9)]
★3鰐〈ワニ〉(1996/韓国)既成倫理を挑発するかのように冒頭から発散される自由奔放な内面感情。後の作品で噴出する暴力と痛みをたっぷりと内包したギドク特有のロマンチシズムの萌芽。生命を放棄してまでも、自らの最も美しい時を保持し永遠を獲得するということ。水中花を想起した。セント, SUM[投票(2)]
★4台所太平記(1963/日)成瀬の『流れる』が女優達の圧倒的な演技力と存在感に支えられた傑作なら、こちらは次々登場する主役級女優の軽妙なチャーミングさが楽しめる佳作。女達たちがいとおしくたまらない作家と、どこまでも純粋な優しさに溢れた妻を森繁久彌淡島千景が好演。3819695, shiono[投票(2)]