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[コメント] 東京画(1985/独)

東京は、いつの時代も欧米人には理解しがたい場所なのかも。
づん

ヴィム・ヴェンダース小津を敬愛している事はよく分かったけれども、彼は小津の本質を本当に理解しているのかと言えば、私は否ではないかと思う。現代(80年代)の日本に多少なりとも失望した様子を見せるヴィム・ヴェンダースですが、小津はどんな時代でも東京(日本)の本質を描ききったと思うよ。絶対に描いていたと言い切ってもいい。失望なんてものを微塵も感じさせる事なく、ただただそこにある風景(という名の本質)を描いたに違いない。

彼が作品に滲ませた失望に、少なからずもこちら側が失望した訳ですが、笠智衆厚田雄春へのインタビューは非常に見ごたえがあったのは確か。過去に思いをめぐらせて、思わず涙してしまった厚田さんには参ってしまった。その後にかぶさる『東京物語』のラストは、恐らく監督の意図とは別のところで胸にきました。

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09.07.23記(09.07.21DVD鑑賞)

(評価:★3)

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